【広州】三元里 東洋最後の魔窟? 九龍城の面影を探す

香港を出て、次の目的地へ向かう途中、広州に1泊だけした。再びここから中国。雰囲気がガラッと変わる。香港は本当に外国だったのう。

広州発の寝台列車までの時間、広州駅の隣にある、「三元里」を歩いてみた。

三元里自体は、バッグや服、雑貨が安く大量に売られており、バイヤーが買い付けに来る街として有名らしい。

が、とある一角が、「今は亡き九龍城を彷彿とさせる魔窟」としてなかなかに名を馳せているという。ほおおう

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ただ、8年位前に行かれた方のブログを発見した所、普通に庶民の生活が観れる場所で危ない感じはない、とのこと。じゃあ行ってみましょう。

着いたが、コレ、具体的にどの辺がその辺りなのかイマイチわからない。駅周辺大きな道路がめっちゃ通ってるし、近代的な建物ばかりで、魔窟なんて全く見当たらん。開発されすぎ。

散々探してようやく発見。あとで下に簡単に行ける方法載せます。

三元里は、その昔、アヘン戦争関連で中国がめちゃくちゃだった頃、イギリス支配に抵抗すべく立ち上がった中国の最初の街として有名なので、古い廟が戦争記念館として残っている。

タイのチェンライのアヘン博物館では撮影禁止だった、「アヘン吸引道具」「アヘン製造過程解説イラスト」が普通に展示されており、撮影もできる。

このガンツみたいなものは確かアヘン入れとく入れ物

中には、もう物凄く暇。と顔に書いてあるおばちゃんが扇風機の前にいるだけである。入場無料。

ここがメインストリート。きれいやんけ。

隣の広州駅の方が、ネズミやゴッ⚪️ーがめっちゃ歩き回って汚れてる印象だわ。うう…

ただ、お店の上部に見える建物が、奥に向かうに連れて次第に古びてゆく。

そして、メインストリートが終わり、右に曲がるとこういう名前の通りが。

ここから迷路。

おおおお

暗い。4~5階建てで、かなり日差しが入らない。ジメジメ。

でも妙な懐かしい気分にさせてくれるエリア。

子供が走り回って遊びながら路地の奥へ消えてゆく。

今時の若いお姉さんも近道して歩いて行く。

電動バイクのおっちゃんが華麗なハンドル捌きで狭い路地を駆け抜けてゆく。

電線が凄まじい。よく火事にならんな。

妙に多く見かけた、「ジャガイモ」「にんにく」を売る店。店頭が茶色っぽい。

飲食店と床屋も多かった。

お客さん全然いない

床屋はその昔、お姉さんといろいろできる違法なお店の目くらましだったそう。今は普通の床屋ですって。

このあたりが中心部かな

こういうお寺っぽい何かを祀ったようなものがあんまり綺麗じゃないけど設置されており、お線香も焚かれている。

全然魔窟ではないよ。

セキュリティもしっかりしてそう。自警団関連の張り紙も見かけたし。

医者…?道具屋…?

雑貨屋もチラホラ

ちょっとウロウロしただけだけど、不思議な別世界に迷い込んだような気分。中国は、新しい建物が大量に建っているゴーストタウンもあれば、こういう古い建物に大量に人々が密集して住んでいる場所もある。需要と供給とか、そういうのがいよいよアンバランスな気がする。変である。

メインストリートのお店は綺麗だし、各地から出稼ぎに来ている人が多いとのことで、いろいろな地方の飲食店があってしかも安いので、ぜひ広州に来たら立ち寄って欲しい所。まあ当然のことながら、古いために、下水のような匂いはどうしてもしますけどね。

<行き方>

香港からは、深圳や広州に抜ける列車がいろいろ出ており、使う駅も違うので、ここでは広州駅からの三元里アクセス方法をご紹介。

最寄りは「三元里」駅(広州鉄道駅の隣なのでわかりやすい)。B番出口を出ると大きいショッピングモールの広場のような場所に出るので右方向へ。道沿いに10分くらい歩くと右手に対イギリスの記念館の廟がある。更に進むと右にメインストリートが伸びている。

<おまけ>

切符が売り切れていたので、広州〜重慶の夜行列車は、かの有名な「硬座」に座った。悪名高き、硬い狭い椅子が与えられるだけの席である。これで24時間。拷問。尻が痛い。しかも、皆んないろんなもの常にバリバリ食べてそこらじゅうにゴミを落として放ったらかし、唾を吐きまくりなので、トイレも含め大変不衛生。人様の国にお邪魔してるからアレだけど、この国民性どうにかしてくれ。

ただまあ寝台列車よりも乗客同士の距離が近い分、言葉がロクに通じなくても構われる確率がいい意味でも悪い意味でも上がる。日本人の私にも、荷物を網棚に乗せてくれたり、ヒマワリの種をくれたりと気さくである。この時は正面に19歳バーテンダーの少年が座っており、喋れないが辞書を使って一生懸命私に英語を書いて話しかけてきた。知ってるかい、日本には付き合ってはいけない男3Bってのがあるんだよ。周囲の乗客も含め、「中国語を覚えるべきだ」と寄ってたかって言われ、深夜遅くまで中国語の発音リピートをさせられたり、単語を教えられたりとスパルタな目にあった。悪いけど眠いので正直ほとんど覚えてない。

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