インドの水族館て気になりませんか?
私は気になった。どんなん?
こちら。
「タラポレワラ水族館」
名前覚えられない。
どうやらいくつかインドに水族館があるようなのだが、特にここが中々の珍スポットらしいとネットで垣間見たので。
ここは…衝撃であった。
一言で言うと「大きい魚類のペットショップ」である。
入場料60ルピー(100円位)。
何がすごいって、まずカメラの持ち込み料が半端ない。
※1ルピー=1.8円位で換算してみてください
「携帯カメラ 500ルピー」
「ビデオ/デジカメ 1000ルピー」
「プロ用スチールカメラ 5000ルピー」
「プロ用ビデオカメラ 10000ルピー」
は?!
入場料60ルピーなのに?一体どういう価格設定してるの?!
チケット売り場のおじさんに、「デジカメ持ち込み料1000ルピーもするの?!」と聞いたら、俺だって異常だと思うわ、という苦笑いで「うん」と言われる。
…有名寺院とか世界遺産でもせいぜい20〜50ルピーなのに…もちろん払わず入る。誰だこれ作ったの…
という訳で、以下は文章のみで写真なしでの水族館レポートです。初めてじゃなかろうか。
中は…地味。水槽の中は華やかな装飾や物があるわけでもなく、無機質なコンクリート。水草も石も殆どない。そして水はあんまり…綺麗ではない。魚は見えるけども。
水槽の上には解説モニターがあるが、切り替えが速すぎて全然読めない。壊れているものも多く、何の魚なのかわからないもの多数。タツノオトシゴの水槽の上には、モニターではなく、印刷した「SEA HORSE」のA4の紙が貼られている。アナログ!!
「鯉」と「金魚」も展示されていた。…新鮮だ。お墓参りと従姉妹の家で見る魚が、水族館にいるわ。
熱帯魚は少し優遇されており、ネオンテトラが大人気であった。他には、アロワナ、キャットフィッシュ(サメ)、シンガポール亀、ウーパールーパーもいた。でもそのくらい…で、後は「魚」だけが1フロア展示されているのみ。
これで終わり!?と爆笑してしまった。
これ…確かに60ルピーだから文句は言えないけども…水族館名乗っていいのかギリギリレベルだわ…
2014年にリニューアルしてから来館者が増えた!という記事を読んでいたのだが、リニューアルしてコレとなると、以前は一体どんなクオリティだったのだろうか。逆にすごく気になる。
これであのカメラ持ち込み料取られたら詐欺だ。案の定、誰一人お金払って写真撮ってる人はいなかった。インド人しかいなかったが、土曜日だったのでそこそこ混んでいた。デートスポットになっているようである。ローカルな観光地なのでしょう。
建物の外観は、ちょっとレトロで可愛らしいデザイン。タツノオトシゴはいたけど、シャチもイルカもクラゲもいないよ。なんで建物に描いた?
「水族館」を期待して行くと肩透かしを喰らうが、B級レベルはかなりのもの。ムンバイ行って空き時間あったら、ぜひちょっと覗いてみては。
目の前は海が広がっているので、散歩しながらだと楽しいよ!排気ガス凄いけどね!
この辺にあります。
<おまけ1>
ボリウッド映画を見た。
とにかく踊りまくる「ザ・インド映画」が見たかったが、インドに生きる女性達の苦悩と、それでも明るく生きようとする人情派映画であった。全然踊らない。
ちなみにヒンドゥー語で字幕一切なしなので、完全にカンのみを頼りに観た。なのに泣いた。これで全然違うストーリーだったら、私監督でもう1本作れる。
キャラメルポップコーン食べながら見た。
インドの人たちは、映画鑑賞中も、爆笑したり泣いたりと忙しい。
<おまけ2>
ムンバイのチャトラパティ・シヴァージー・マハラジ博物館(名前長すぎ)の横に、「Jehangir Art Gallery」がある。
無料。インドの若手アーティスト達が応募した作品を展示していた。横に値段が付いている。素敵だなと思った絵が60,000ルピーだった。考えてみたら10万円くらい?頑張れば買えなくもない!?と一瞬血迷った。
<おまけ3>
有名なインド門。
そしてタージマハルホテル。
2008年、ムンバイで外国人を狙った大きな同時多発テロ(10箇所同時)が起こり、このタージマハルホテルを含め、170名以上もの人が亡くなった。確かアメリカの9.11以来の規模のテロだったと記憶している。私は当時、旅行関係でインド関連の仕事をしていた。今でも鮮明に覚えているのだが、疲れてコタツで寝てしまっていた朝7時半頃、上司からの電話で起こされ、「ニュース見ろ!見たらすぐ来て!」と言われて、寝ぼけた頭で「まじか…」と呆然とし、腰が痛いと思いながらとりあえず会社に向かった。
ニュースやネットでは、炎上するホテル、血塗れのチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅の床の写真が溢れていた。
世界遺産で、ライトアップもされている駅
そんな複雑な思い出のホテル。あん時は大変だったんすよ…私まだ若かったんですよ…と思いながら眺めていた。