こんにちは〜
東チベット編第2回は、鳥葬について。
チベットには鳥葬の文化があり、現在もその様子を見学することができる。
チベット内には約1000箇所の鳥葬台があると言われております。
東チベット内でも何箇所か見ることができる場所があるが、今回は時間が限られていた為、ラルンガルゴンパの付近で見られる所へ行ってきた。
【鳥葬とは】
死者の遺体を、鳥に食べさせる埋葬方法・儀式。
チベット仏教では輪廻天性が基本なので、魂の抜けたものはただの肉体の為、自然に還し必要な者に与える、また、「天へ送り届ける」という意味がらしい。高地での火葬は燃料の確保が難しい為、この方法が取られているそう。
日本語では「鳥葬」だが、中国語では「天葬」と書く。
インターネット上では、場合によって中々にグロテスクな写真もございます。
今回の記事では閲覧注意はございません。
ラルンガルゴンパで、「天葬」が見たいよ、と言うと、客引きのタクシーやお兄ちゃんが交渉してくる。すみません、私は大変運良くチベット人の友人ができ、彼らが全ての面倒を見てくれ、車で鳥葬台への送り迎えもしてもらった為、現在の相場等は不明。
往復の送迎や、鳥葬が終わるまで待って貰う等、チャーターして行くのが一般的。
見学者・観光客は、指定の場所で鳥葬を見る。
区切られた階段のような場所があり、そこでジッと待つ。
大体毎日午後14時頃から始まる。
陽だまりの中で、鳥葬が始まるのを待っているうちに、ついウトウト。
でも本格的に寝たら階段を転げ落ちるので気をつけましょう。
同行者の優しいU君は、横目で、グラグラする私を見守ってくれておりました。
鳥葬の様子は、基本的に写真NGなのですが、割と皆バシバシ撮ってる。
しかしながら…遠い…
この日は3体位の遺体が、解体する場所に運び込まれていた。
こういうのもなんですが…全然見えなかった。
時折、鳥たちが上を向いた時などに、肉片らしきものが見えたり、鳥たちの頭が赤く染まるのは見たが、やはり観光客向けにアレンジされているせいか、人生観が変わってしまうような勢いのものは見られず。
同じ場所に日本人がもう1人いたらしく、後日彼とラルンガルゴンパ内で出会い、話をしたが、彼の所には遺体の匂いが漂ってきたらしい。死肉の香りはなかなか凄かったと…
私の所には全くその匂いは来なかった。
高校生の時に鳥葬の存在を知り、世界は広いなあと思っていたが、まさか大人になって見にいくことになるとは思わなかった。想像していたのとは違ったが…
ちなみに、ラルンガルゴンパは観光客向けの、言い方は良くないがエンターテインメントと化している。もう少し足を伸ばして、アチェンガルゴンパ(尼僧の街)や、理唐(リタン)に行けば、もっと近くで鳥葬が見られる。何とかどちらかに行く予定を組み込みたかったが、上海で荷物が置き去りにされ待っていたり等、今回トラブルが多い旅だった為、泣く泣く諦めた。
しかしながら、滅多に行ける場所ではないので、見に行ってよかったと思っております。
【おまけ】
中国の少し田舎の方にいくと、旅人の間で通称「ニイハオトイレ」と呼ばれるものがある。
そう、いわゆる戸がない、個室になっていないトイレ。
成都〜色達のバスの休憩所で時々立ち寄った。
腰くらいまでの高さしかない衝立っぽいものはあるが、女子達が行列をなしているので、上から用を足しているのが丸見えである。
便器ではなく細い溝があり、少し斜めになっていて、時々水を流すと低い所へ向かって様々なものが流れてゆく。
存在は知っており、遭遇することも予想していたが、やはり…精神的にくるものがあった。落ち着かない。心のスイッチを切って利用した。そして有料(1元)なので、小銭用意必須。
男性は小用の時は個室じゃないし、そんなに抵抗はないのかもしれんが…
私が寝ていて降りなかった休憩所では、もはやただの野外で、草むらで座って用を足すという状況もあったそうで。こういうの本当にダメな女性の方は、行かないことをお勧めします。
そういえば、チベットの古民家ってトイレという設備そのものがないらしい。
<参考サイト>
Wikipedia