こんにちは!久々の更新です。
先日急遽8連休を貰ったと記載いたしましたが、以前からずっと行きたかった、中国の成都と東チベットへ行ってまいりました。もちろん1人で…
東チベットは、チベットではカム地方と呼ばれ、現在のチベット自治区と異なり、最近は許可証がなくても、ツアーを組まなくても外国人が入れる地域で、国の括りとしては中国に入ります。
アクセスは中国の四川省・成都からが一般的。
現在でもチベットの建物や文化に触れられる地域なので、気軽に行けるチベット。
本日は、東チベットにある「ラルンガルゴンパ」について。
結構真面目にいきますよ〜
【ラルンガルゴンパとは】
Naverまとめもできる位、その圧倒的な色彩のビジュアルで、見る者を圧倒する、僧侶・尼僧の街。
現在の人数は1万人〜2万人とも。作られたのは1980年代です。正式には佛学院。
臙脂色の建物(僧坊)で埋め尽くされ、チベット仏教の煌びやかな寺院もございます。
山間にある様子が大変神秘的。
インターネット上では大変話題だが、ガイドブックはなく、かの「地球の⚪️き方」すら特集していない、アクセスも悪い秘境。詳細な地図もなし。
チベット仏教の徳の高い僧侶、ケンポ・ジグメ・プンツォクが、弟子30人程とこの地にやってきて修行を始めたのがきっかけだが、どんどん彼の元に僧が集まり、気がつけばこんなに大規模な修行の場に。標高は4300m。富士山より高い!
車の窓から見た瞬間は、成都の宿で出会い、同行していたU君と「おおおおおおお凄いいいいい」と、絶叫。
この色とりどりの布はタルチョ。
チベット仏教のお経が書かれている。カラフルでとても綺麗。
真ん中には馬が描かれており、この馬が風に乗って、お釈迦様の教えが遥か彼方まで届きますようにという祈りです。
チベットの山々にはこのようなタルチョがあちこちバッサバッサと貼られています。
風で風化している様子もまた美しい。運動会の万国旗ってこれが起源なんじゃ…と思ってしまう。
iphoneの普及率が半端ない。皆持っていじってる。
こんな所にまでAppleの力がやってきている。
そして、ホテルはWifiも飛んでる。恐るべし現代のIT 技術。
秘境じゃないのか?ここ。
私たち日本人2人がWifiが繋がらず苦戦してると、尼僧さんから、「あれ、中国のSIM契約してないんですか?」と言われました。すみません契約してませんそもそもSIMとかイマイチよくわかってません、ごめんなさい。
夜19時ごろ〜22時ごろまで、皆で集まってラジオ説法を聴きながら勉強会をやっている。外国人も参加可能。経典を皆で読みつつ、ユーモアも交えたトークが繰り広げられ、大変楽しい会。金曜日はお休みのようですよ〜
宗教を否定する中国によって、活動を制限して僧侶を1400人規模まで減らすよう指示が出されたが、それに従わなかった為、2001年に僧坊が何度かしつこく破壊され、強制的に追い出すという報復を受けている。
しかしながら、以前から世界中の人々を引きつけており、中国側は、今は経済効果を見込み、観光地として放っておくという路線に切り替えた様子。
(2017年追記)香港で出会った日本人男性に聞いた話ですが、このエリアは外国人がまた入れなくなっているらしい。そもそも私が行った頃も運が悪ければ見つかって成都に送り返されている人もいたとか。彼は中国人のフリして行ったらしい。私は1人でずっと喋らないでバスに乗っていたし化粧もしていなかったので中国人だと思われていたのかもしれません。
ぜひチャンスがある方は行っていただきたい。
あくまで修行の場なので、やたらめったら無理矢理、僧の方々にカメラを向けたり、迷惑になるような行為は慎みましょう。
皆フレンドリーに挨拶してくれますよ〜(日本人だと言えば相手も警戒心解いてくれる…)
【ラルンガルゴンパへのアクセス・宿泊詳細】
東チベットは、ぐるっと周遊する旅程が結構一般的ですが、時間がなく手っ取り早くラルンガルゴンパに行きたい方向けの方法をご紹介。
成都にある「茶店子バスターミナル」から1日1本バスが出ている。(早朝。それ逃したら終わる)
まずは色達(セルタ、Seda)という街へ。大体片道4000円ちょいくらい。
順調に行けば12〜13時間。
土砂崩れや車の故障、渋滞などにハマれば17時間とかザラ。
道は悪路ですが、やや整備されてきたのもあり、個人的にはまあ揺れるけど寝れる、位の感じ。頭窓にぶつけまくったけども。
夕方18時〜夜到着なので、その日は色達に宿泊がオーソドックス。
翌日、乗り合いの白タクを捕まえてラルンガルゴンパへ。
車で約30分。大よそ1人7元、200円位。
山の斜面に沿って作られている巨大な街なので、大体中腹にある駐車場まで行ってくれる。帰りもその辺りで色達へ帰る白タクを捕まえられる。
ラルンガルゴンパ内に泊まることも可能。山のてっぺんにあるラルンホテルが人気。成都へは、到着したバスの停留所にある切符売り場で帰りのチケットが買える。(票と書いてある)こちらも早朝発1日1本。
往復のチケット購入は、当日は戦争になり、人気の日程だと売り切れる可能性が高いので、前日の早い時間までの購入をお勧め。
しかしながら、このルートは人によりますが、個人的にはあまりお勧めしない。
忙しいのもあるが、高山病にかかる可能性大。
別の街を経由して、少しずつ体を慣らして行くのがよいかと。
ラルンガルゴンパ内を歩いているだけでも、尼僧さんに、「急いで歩くと吐く人もいるのでゆっくり歩いてくださいね」と言われた。
※私は2日間しかいられなかったのと、ホテルを探す等が面倒だったこともあり、色達に泊まり、ラルンガルゴンパに通っていた。バス停留所の近くにいたかったのでね。
【おまけ】
私は見事に高山病にかかった。ひどい頭痛と動悸息切れ、たまに吐き気、2日目には鼻血が噴き出し、あ、これ結構やばいかもしれないとビビった。その為ご飯を食べるのをやめた。
一緒に行ったU君は、色達に着いてすぐ寝込み、夜中吐き続けていた。え、こいつ死ぬんじゃないか…?と遠目で見ながら思っていた。
私は「紅景天」という薬を購入し飲んでいた、多少効いてたのだろうか…
U君はバファリンを飲んでいた。かなり頭痛が和らいでいた様だが、時間が経つと再び苦しんでいたので、どっかの神経を麻痺させるだけの様である。
そんな中、宿のおじちゃんがくれた、謎の透明な瓶に入った薬…
怪しいことこの上ないと思いつつ、もうどうにでもなれやと飲んだところ、かなり症状が改善。やはり現地の病は現地の薬が一番効くのだろう。
後で聞いた所によると、中国で万能薬として人気で、具合悪いと皆これ飲んでるらしい。中身なんなんだろうか。
因みに、日本では「ダイアモックス」という薬が高山病予防薬として有名でございます。
<参考文献>
「『チベット問題』を読み解く」 大井 功
「レイプ・オブ・チベット 中華的民族浄化作戦」 西田 蔵之助