リゾートのパンコール島に珍寺「福臨宮(フークンリン)」があるらしく、地図で見たらイポーから近いので、日帰りでフランコとお出かけすることにしました。
朝9時半頃、イポーのバスターミナルに到着し、まずはルムッ(LUMUT)という街を目指す。そこからパンコール島へ渡るフェリーが出ております。
誰かが帰ってくるのを待つ犬
まずはマンジュン(MUNJUNG)という大きいバスターミナルへ向かい、そこでバスを乗り換える。最初10時20分発の予定が、バスがブッ壊れたということで11時発に変更に。さすがマレーシアタイム。
ようやく乗り継いでルムッ(LUMUT)に着いたら、フェリーが30分後に出るというのでご飯を食べて、時間少し前にフェリーに乗り込む。往復でチケットを買って10RM(300〜400円)。予定時刻を30分過ぎても全然出発しない。どうやら人がある程度乗らないと勿体無いので待っている様子。どんどん寺見る時間なくなる…
目の前に島があるのに遠い…全然着かない。イポーから割と近いと思ったのにな。田舎の縮尺とマレーシアタイム舐めてたわ。
到着後、タクシーの運ちゃんが皆、島を一周するコースをオススメしてくる中、「福臨宮(フークンリン)を見に来たのだ。福臨宮にしか興味がない。そこに連れてってくれれば良い」と疲れて血走った目で訴えると、1人の運ちゃんが往復20RM(700〜800円)と言ってきて、時間もないのでそれでお願いする。
乗ったら僅か5分で着いた。近いなおい。乗る必要あるのか。
時間がある人は、多分歩いて15分くらいなので歩けると思います。
最終バスの時間を告げると、じゃあ1時間後に迎えに来るから、と言われて驚愕。
片道5時間かけてようやく午後3時過ぎに着いたのに、わずか目的の珍寺が1時間しか見られないと知って愕然とする私を、フランコはひゃっひゃっと笑いながら見ていた。
入り口にまず変な人型オブジェ。
子供用遊具も心なしか気持ち悪い。
トイレのデザインも壮絶。
何でこれにした…
ミニチュア万里の長城があります。
うおう…
階段がたくさんあるのでとりあえず手当たり次第に上る。
めっちゃ大きい岩。かなり凄いと思うんだけど、観光地として全然クローズアップされない…
更に続く階段を上り頂上へ着くと…
「何もないのか」と口に出した。
海とパンコールの景色、お寺の全体が見渡せる。下の方でフランコがシャツを脱いで上半身裸でフラフラしているのが見えた。自由だな。
これ凄く怖いと思うんですけど…
線香みたいなのをなすりつけてお祈りするのかしら…
ど真ん中突いてる
凄く強そう。
お…お邪魔してます…
これまた子供が乗って遊ぶ遊具。
結構こちらの寺にはそういうのが多い。
1時間フルで動き回り、ぐったりしてアイスでも食べたいと思った所で迎えが来る。
あああ…もう一つパンコールには珍寺があるらしいのに…そっちは無理だ…
帰りのルムッ(LUMUT)からイポー(IPOH)へのバスがもンの凄かった。
ボロい。あちこち剥がれてベロッベロ。エアコンがないのに窓が開かない。手すりも3個に1個は外れている。蒸し風呂状態の中、私とフランコ、インド系の女性、ムスリムの女の子4人を乗せて、バスは走り始める。
ドアを開けたまま。
運転席の真横にエンジンが搭載されており、運ちゃんにだけはエアコンが少し当たる設計になっているのだが、気を使ってくれて最前列に座った我々にエアコンを向けてくれていた為、運ちゃんは滝のような汗をかき、ゼイゼイ息切れしながら運転する。
シートベルトもなく、揺れが酷いので、じっと手すりに掴まっていないと振り落とされそうになるのだが、疲れてついウトウトするので、ヘタしたらもんどりうって車外に投げ出される。
私はうたた寝して荷物を何度もズリ落とし、その度にムスリムの女の子が拾ってくれていた。申し訳ない。
あちこち旅をしてきたフランコが、82年生きてきてここまでのバスは初めてだったというのだから、中々のハイレベルなバスにぶち当たったと思われます。
無事に2時間半程で帰ってまいりました。
今回イポー(IPOH)から日帰りでパンコール島を目指しましたが、片道3〜5時間かけて、島での滞在が1時間半、海にも入らずご飯も食べないという驚異的な結果になったので、これから行く方は、前日にルムッ(LUMUT)に泊まるか、パンコール島で1泊する計画を立てるのが良いと思います。あ、海はぶっちゃけそこまで綺麗じゃない。緑色だった。
せっかく珍寺に行ったのに、往復の道中の文句が多い記事になってしまったよ。
<おまけ>
移動中、フランコの友人(マレーシア在住・女、会う約束してた人)から電話が。
友『今日来るって言ったのに、何で連絡くれないの』
フ『明後日行くってメールしてるよ」
友『聞いてないわ』
めっちゃ怒ってる。よくよく聞いてみると、その友人女性、スクールメイトで、昔フランコと付き合いたかったらしいが(今は既婚)、フランコは付き合うのは無理、と、フッたらしい。日本人の女と一緒に、予定を延長してリゾートの島に来てると知ったらもっと怒るから、言わない〜と言う。いくつになっても女をヤキモキさせるイタリア男。
まぁ来てるの珍寺だけどな。
フランコは渋々翌日友人に会いに北の街へ行き、ソッコーでイポーに帰ってきた。あっちにいても、つまんないから〜だそうです。