【天津】噂のゴーストタウンを中国ガールと歩く

さて、殆ど寝ずに天津の宿に到着したが、私は本日中に行きたい所があった。

「浜海新区」

2〜3年前から話題になっていた、天津のゴーストタウン。

天津中心部から30km程離れた場所にある、海に近い振興の開発区であった。「東洋のマンハッタン」を目指していたらしいが、中国の不動産バブル崩壊の煽りを受けて、作り途中なのにゴーストタウンと化してしまった。人が沢山来る前に途中で力尽きた街。現在はどうなっているのかとても気になっていたので、行ってみることに。

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本当は今日は宿でゆっくり寝たい。しかし中国の観光ビザを取らずに気合で来てしまったもんだから、15日以内に香港に到着せねばならんので時間がない。そんな中、宿の隣のベッドにいたスウェンが話しかけてきた。彼女は英語が少し喋れる、フレンドリーな24歳の中国人であった。

「浜海新区」に行きたいんだけど、行き方知ってる?と駄目元で聞いてみたら、「私も海を見たくて行きたかったの!一緒に行こう!」と言ってくれた。

ありがとう。初日からとても嬉しいよ。こういう出会いは大事だよ。

しかしながら、外は大雨である。

こんな天気の中、なぜ海を見たいんだ?下手したら北斎の絵みたくなってるんじゃないのか?

そして、私はゴーストタウンを見たいのである。お互い英語がそれ程得意でないのに、海を見たい彼女と、私の趣味趣向が全く相容れない気がするのだが。

案の定、「…なんで誰もいないビルが見たいの…?」と聞かれた。廃ビルとかって、綺麗だし、独特の趣があるんだよ、写真集とかもあるんだよと言うと「日本人独自の文化ね」と言われた。そうでもないんだよ…なんか日本人を代表してしまってごめんなさい。

到着。大雨で寒い。

そんな中、結構空っぽのビル同士は遠いのに、スウェンはスタスタ歩いて私に付き合ってくれる。

2017年6月現在、私が歩いたこの地区は、どうやら人が入っているビルや、営業しているお店がチラホラあるものの、2つに1つは、テナントが全く入っていないビルや、工事が途中で止まってしまったビルであった。たまに、建設を続けている工事中のビルもある。

こちら完成予想図

切ない。

車はまあまあ走っているけど、この摩天楼に対して人が絶対的に少なすぎるのは、なかなか異様である。

日に焼けた高級ショッピングモールの写真たち。

 

これは新しく学校を作るつもりだった建物。

 

こんな巨大なビル、中が空っぽなんですよ。信じられない。

何もない…建物自体は痛んでいないので、そこがまた異様

 

骨組みだけだ。すごい。

ここまでくると美しい

 

右下がスウェン。通りに誰もいない。

 

スウェンが近くにいる人に中国語でいろいろ話しかけて聞いてくれるので、とても助かる。ガイドと化している。

「楽しい?」と聞かれて、「うん、すごいね、天気は残念だけど、いいねえ」と答え、「スウェンはどうよ?」と聞いたら「どうしたらいいかわからない」と言われた。

そうっすよね、なんかもう本当申し訳ないです。

「入りたい?」

「まあ…そりゃ…近くで…でも普通は難しいでしょ」

スウェンは入り口を探し始める。

鉄のドアをガタガタ揺らす。「ここも鍵かかってるね〜」

そりゃそうだ

「なんか…いろいろ見てたら、私も中入りたくなってきた」

…私は一人の中国ガールを、廃ビルマニアに目覚めさせたかもしれません。

そしてしまいには工事中のビルの現場の人に話しかけ、「フェンスの内側にこっそり入ってもいいって!」と交渉をまとめている。まじか。

なので最後の方は、ただ工事現場を撮影するという、よくわからない観光になっていた。私は別に工事現場を撮りたい訳ではない。というのを伝えたいがどうしようもない。

 

雨は一向に止まず、風も強くなり、なんで私は中国人の優しい女の子をこんな目に合わせてるんだろうという気になってきた。そろそろ切り上げようと言ったら、スウェンは最初海に行くためにいろいろ検索していたが、10分後、「気分変わった。もう海見なくていいわ〜ご飯食べて帰ろう〜」と言った。なんかごめん。

食事後、彼女は別の街への夜行列車に乗り、私はホテルに帰った。

わずか数時間だったけど、東アジアのどこの国の男性の顔が好みだとか、そういう話で盛り上がり、一緒にいられてとても楽しかった。ありがとうスウェン。

浜海新区は、現在、ゴーストタウン一歩手前ギリギリで踏みとどまり、少しずつですが、一生懸命工事を進めて、この地区に人を集めるべくまた頑張ろう、という気概がうかがえる。天気に恵まれず、期待したゴーストタウン感とは少し違いましたが、上手く驚異の復活を遂げて欲しいと思います!

 

<私が行った場所への行き方>

※ショッピングモールに行かれたり等、詳細をいろいろ記載している方の場所とちょっと違うような気がする。上記の場所に興味を持たれた方はぜひ。

スウェンが「バスの方が早い」と言うので、完全に人任せにして頼りきり、彼女についていった。

①天津市内にて651路線に乗り、「百货大楼」に行く。

②バスを乗り換えて「百货大楼」から821路線に乗り、「碧水庄園」下車。

※中国のバスの路線と駅名はしょっちゅう変わるので、あまりアテにしない方がいいです。すみません。

道中に、掲載している写真に見られるようなビルの摩天楼があるので、適当な所でバスを降り、好きなように歩くと良いと思います。

 

<おまけ>

スウェンのおすすめお菓子。茹でる前のインスタントラーメンみたいなのを砕き、付いてるしょっぱいパウダーを入れて袋を振って味付けする。んまい。

食堂に、自由に取れるデリみたいなのがあった。(写真下の皿)

4種類の料理をダイナミックに盛り付けしたスウェン。

漬物とサラダと謎の麺が一緒だよスウェン

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