【マンダレー】蛇の棲むパゴダ「ムイ・パヤー(Mye paya)」

マンダレーから1時間位の場所に、「ムイ・パヤー(Mye paya)」という蛇の棲むパゴダがある。

どうやら元々全くもって有名でなく、人がいなさすぎてかわいそうなパゴダだったが、仏陀の像に1匹の蛇が棲み付き、とてもご利益がある!と人気がブワッと急上昇。初代棲んでいた蛇は亡くなり、現在は3匹の蛇がいる。

棲んでいる蛇を首に巻いて記念撮影ができる、というイベントにとても惹かれて行くことに。11時には餌やりと蛇のシャワーも見られる、ということで楽しみにしていた。

バイタクを捕まえる。ドライバーはネドーさんという名前で、大変陽気な人。

…走り出して15分程経過した所で、バイクの下部から妙な音がし始める。…コレ大丈夫か…?「Don’t worry!」とネドーさんは笑顔で言うも、やっぱりダメらしく、修理屋に立ち寄る。「5分位だから!」とのことで待ち、チェーンが調子悪かったらしく再び走り始める。

…前より音が悪化している。ダメだコレ、と再び修理屋に戻り、「ごめん!10分位だから!」と待ちに。ミャンマーの人々は時間に縛られない生き方をしてらっしゃる。流石に1ヶ月以上旅行し、所謂「東南アジアタイム」に慣れてきて、なるようになるという思考が培われつつある私は、子供にチョコあげたりしてのんびり待つ。

そして再び走り始め、今度は順調に走行するも、パゴダに到着したのは結局11時半位であった。餌やりとシャワーは終わっちゃったけどまあ仕方ないな、と中に入る。

…人が狭い中にめちゃくちゃ群がっている。

おお…アレが…!

ブッダの首の後ろの所にミチッと丸まっている黒いものが見える。

ライトで煌々と照らされ、ガヤガヤと人々が喋りまくったりお経を唱えたりして騒々しい。

…アレ…蛇めっちゃ嫌がってないか…?

「やめて…まぶしい…」

なんか可哀想になってきたな…

お布施しようと近づくと、さらに仏陀の足元に大きい蛇が2匹グルグルした状態でじっとしているのが見えた。

担当者らしきおじさんにお布施を渡すと、何やらお経を唱えてくれて祈ってくれ、蛇の上にパサっとお布施を置く。

…蛇達はピクリとも動かない。大変おとなしい。

「…ご飯もお風呂も入ったのに…もう勘弁して…」

なんか…お金まみれになっている蛇達の図は異様である。

…下世話にも、踊りながらチップをパンツに挟むストリッパーを思い出していた。

柵とか水槽とかないので、逃げようと思えば逃げられるだろうに。なせだろうか?ご飯が保証されているからか?諦めの境地に達してるのか?

蛇の写メを撮りまくる人々

※ブレブレ

まあしかし、首に蛇を巻いての記念撮影は、ソレはソレ、コレはコレと鬼畜な考えなので、おじさんに、どこでできますか?と聞いたら

「11時のイベントの時だけなの。残念だけど今日はもう終わってる。」

…ええええええええええ

記念撮影にも時間があったのか…!おおおおおう

バイクの修理してなければ…  いや、やめておこう。こういう運命だったのである。

「次に来た時にね!」と笑顔でおじさんに言われるも、いや、蛇巻きたいならミャンマーじゃなくて、群馬のスネークセンターあたりに行くわ…と思いながら退散。

周囲には沢山の像や、記念撮影した人たちの写真が飾ってある。いいなあ…

こちらが恐らく初代棲んでいた蛇。剥製の様だが、埃っぽくで状態が悪くよくわからん。

結局、疲れて嫌がってるけど抵抗はしない3匹の大蛇を見ただけで終わり、待ち合わせの時間前にバイクの場所に行くと…

突然の大音量の雷と激しい大雨。

ドギャァァアー ザブアァァーと結構すごい音。

露店の女性達が私を屋根のある場所に連れて行ってくれ、皆で雨宿り。

そこへびしょ濡れになったネドーさんが戻ってきた。

「カメラ入れる用の大きいビニール袋持ってきたよ!」

…この土砂降りの中バイク乗るんか…!!?

ミャンマーの道路大丈夫なのか?!

視界に入る限り道ビッシャビシャかぐっちゃぐちゃですが?!

ドッシャアアァと凄い雨の中、我々はずぶ濡れになりながら、私のカメラだけを守りつつバイクで帰路につく。

寒い。

東南アジアに来て、エアコン以外で「寒い」と思ったのは初めてである。こんなに気温下がるの?!私は長袖長ズボンで冷たくて寒いけど、ネドーさんはノースリーブにメッシュ素材のトップスである。更に寒そうである。

ブシュアアアァァァァーーー(バイクが道路を走る音)

「寒いねぇ!!ははははははハhhahaha!!」

ザアアアァァァァァーーー

と笑いながら私を気遣いつつ、たまに話しかけてくる。

私のことはいいから、頼む。

お願いだから前見て運転してくれ。怖い。

いつ巨大な水たまりにハマるか、スリップするか不安でしょうがない。

ビッシャビシャになりながら、途中で体を温める為に地元の人向けの食堂に立ち寄る。

ミャンマーの激甘チャイ。日本酒のように溢れるまでカップに注ぐ。

…ミャンマーの屋台で酷い目にあったと言っていたショーンの言葉がグラグラと頭を支配する。

…ここ…食べて大丈夫かな…?大きい食堂だけど、大きい釜はあるけど、冷蔵庫なんて全く見当たらない。

ネドーさんはとても気遣ってくれて、あったかい烏龍茶を注いでくれたり、メニューを指してコレは辛いよ等々説明をしてくれる。店員さんも、ずぶ濡れの外国人の私の心配をしてくれて、釜の前で手をあっためる様にと場所を作ったりしてくれる。

……そんな状況で、アナタは「汚いかもしれないから」と、ご飯を断れますか?

私は無理です。食べましょう。

焼き飯。「ビラニ」と呼ばれ、インドやバングラディシュでも食べられている料理。大きいボウルに大量に入っている中から、店員さんが山盛りよそってくれる。上に乗っているのはタンドリーっぽい味付けのチキン。

ミャンマーはインドのお隣なので、インドやバングラディシュ等そっち系の影響が強いのである。東南アジアもいろいろですね。

恐る恐るそっとご飯の臭いを嗅いで確認し、口に入れる。

めちゃくちゃ美味しい…!なんだこれ!ちょうどいい味付けの焼き飯。上に乗ってるチキンや、ミントの葉をちぎって一緒に食べても美味。ご飯山盛りなので、いろんな調味料をあちこちかけて食べると味が変わって面白い。

このスパイシーな香りやミントの爽やかな香りは、食材の腐敗臭を消しているんではないかとか、もうそういう嫌な勘ぐりはやめよう。山盛り食べたんだよ。もう。

…そしてその後、私の体には何も起こりませんでした。

酷いこと考えて疑ってごめんなさい。

翌日もネドーさんにお世話になったので、別の食堂に行って麺とカレースープを食したが、これもとても美味しい。そしてなんともありませんでした。

本当にごめんなさい。

ミャンマーのご飯、今のところ全然大丈夫です。しかも美味しい。

ネドーさんは辛いモノがとても苦手だそうで、カレースープを普通のスープに変えてもらったりしていた。ミャンマーはカレー系や辛い料理がとても多いのに、この人今までどうやって生きてきたんだ。

 

<おまけ>

ネドーさんと別れ、雨も上がった頃、近くの「ヤンキンヒル」という場所へ行ってみた。ここもマンダレーヒルと同様、参道になっているパゴダである。大分涼しくなったなあと思いながら、周囲を見回しつつ参道を登る。

頂上。

ここの皆さんは、心なしか笑いを堪えているような、ほくそ笑んでいるような表情。

プッ

帰りの階段で、雨上がりの為に水が少し溜まっていたタイルで滑って転び、右膝を強打。

んあ…ッ…くッ… と一人でもがき苦しむ。周りに人が全然いなかったのが救い。擦り傷・打撲とかいつぶりでしょうか…皆さん雨上がりにはお気をつけて。

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