【マレーシア→タイ】コインランドリーの夜、地図がない世界

3月19日、マレーシアからタイに向けて出発いたしました。

本日の記事はただのダラダラした移動の話なので、興味のない方はすっ飛ばしていただいて全く問題ありません。私がいかにおっちょこちょいで、勢いだけで行動し、アホでツイてなかったかしか書いてありません。

マレーシアの巨大バスターミナル、アマンジャヤ。綺麗で広い。

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今回、陸路移動をしてみたかったので、マレーシアのイポー→タイのハジャイ→バンコクの順にバスを乗り継いで国境を越え、バンコクに入るルートで移動。

そしてここで、フランコは用事があるのでイタリアへ帰る為にお別れ。1週間以上、一緒にお出かけは1〜2回しかしなかったが、毎晩ほぼ一緒に夕食を食べ、沢山話をしたフランコがいなくなるのは寂しい。大体はフランコがやってる家庭菜園の話と健康の話だったけどな。

彼は陽気で明るい人だけど、やはり長く生きてきただけあっていろいろなことがあったようである。

「病気も沢山したし、奥さんも死んじゃったけど、今は元気。毎日が神様からのプレゼントだから。そんなにお金はないけど、自由で楽しい。」

82歳が言うと説得力が違います。

 

ここからまた1人に戻る。

ウェイともお別れし、ハジャイ→バンコクは夜行バスが夜20時位まで出ているという話を聞いていた。夕方17時半にハジャイに到着。降りる乗客達にわーっとタクシーや旅行会社の人々が群がる。おお、こういうの久しぶり。

今夜のバンコク行きのバスは?と聞いたら全部ソールドアウトしてる

何軒かお店やカウンターを周るも全員No。明日の朝しかない。とりあえず朝7時半のチケットを買い、宿を取ってないのでホテルを探すも、どこも値段の割に…ちょっとこれは…という感じ。日本の漫喫やカプセルホテルが、いかに安くて綺麗か本当に思い知らされる。そして、2人旅だとホテル代が単純に半分になるので、1人というのがとても面倒くさくなる。誰か一緒に私と旅行しようよ。

※最近の若い子はネットで事前にバスの予約しているらしい。さすがです。

綺麗でお手頃なドミトリーはハジャイ中心部にある為、離れているバスターミナルから1時間とか歩くかタクシーに乗るしかない。そこまでして…あとたかだか9〜10時間なのに…とショッピングモールでグズグズ悩んでいたら、まあここなら…いいか…と目を付けていたホテルが満室に!!!

ええええどうしよう。

21時半、夜も次第に深くなり始め、重い荷物を背負ったまま途方に暮れる。初めての土地、初めての国、地図もない、Wifiもない、さてどうしたものか。

そこへ…目の前に明るく光る24H営業のコインランドリー

これは…!!

…もういいや、ここにいよう。

あと9時間。

奥に荷物を置かせてもらい、ちょっと通りから見えにくい所の椅子に座って、本を読んだり、携帯ゲームをいじったりしながら、マスクをして眼鏡をかけ、性別年齢不詳を装い、常に外を警戒し、9時間、洗濯物が終わるのを待つ人の振りをし続けた。さすがに何が起こるかわからないので寝なかった。

通りにはずっとそれなりに人通りがあり、近くにはセブンイレブンがあり、コインランドリーには防犯カメラが付いており、近くのホテルの入り口には24時間外に常駐しているおじさんがいたので、まあ大丈夫だろと判断しました。

危ないので絶対真似しないでください。

一晩私を守ってくれてありがとう。お世話になりました。

一度ホテル従業員らしき人若い男の子が洗濯をしに来たのと、お坊さんが3回前を通りかかり、私がずっといるので不審者かと思われた位で、危ないことはありませんでしたが、まんじりともせず朝を迎えた。人生で一番長い9時間と言っても過言ではない。もう二度としません。

翌朝、バスに乗り込み、前の席の小さい子が泣いたり騒いだりする中爆睡しておりました。

しかしながらこのハジャイ→バンコクはとにかく時間がかかる。結局15時間バスに揺られ、バンコクのバスターミナルに着いたのは夜10時。そこから予約していたゲストハウスへ向かおうと、鞄の中を漁るも…

今度はバンコクの地図がない。

昨日までは日本からコピーしてきた地図が入っていたのに。

どこかで落とした。

うっすらとカンでバンコクの全体像を思い浮かべ、あたりを付けて電車に乗る。

そして降りて、歩きながら人に道を尋ねるも…

「知らん」

おおう…ヤマ外してるよ。まあそりゃそうか。適当だもの。

もうすぐ夜11時半、今夜もこのコースなのか?やめてくれもう本当に疲れているんですよ。いや、自分が悪いんだけどな。

結局もうダメだと諦めてタクシーに乗り(すんごい離れてた)、ようやくゲストハウスにたどり着く。深夜12時過ぎてた…

初めての国の都会で、距離感もつかめないのに、地図がない、夜、自分が今どこにいるのか本当にわからないというのはどういうことなのか、身に沁みました。

おまけにボロくてシャワールームに鍵がかからないという脅威の宿。

早くここから脱出しなければ、と思いつつ、パッタイ食べて寝ました。

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