実は、3月にバンコクに一度来た時に尋ねていた妙な珍寺を今更ご紹介。
絵面的に結構記事にするか悩んだが、もういいや、いったれ、と決めた。バンコクのとあるホテルの敷地内に、かなり変わった寺がある、という情報をネットで随分前に見て、行きたいと思っていた。
「スイソテル ナラート パーク ホテル」(Swissotel Nai Lert Park Hotel)
大変素敵なホテルで、バックパッカーの私からしたら選択肢はおろか、最早「全く以って自分と関係ないもの」「そこに在る」「地図の目印」「人が宿泊する施設」等々の認識で、決して世界が交わることのないホテルである。
しかし…!とある珍寺がこのホテルの敷地内に存在する。
私が当時見たそれは、所謂「男性器を祀った寺」で、オブジェが大小大量にゴロッゴロしている光景であった。
世界各国、日本も含め、このテの寺やら祭りやらは時々話を聞くが、比較的ひっそりと、しかもホテルの敷地内に存在するとは。
もう何から質問したらいいのかわからない程の違和感で、これはバンコクに行ったら行かねば…!と思っていたのだが…
残念なことに、このホテル2016年12月31日をもってクローズしてしまったとのこと。
うおおおおおん
だから…やはり…こういう珍スポ系や廃墟系は、見つけたら速攻で行かないと、クローズや取り壊しで見られなくなるのである。
残念ではあるが、近くまでようやく来れたのだからと、懲りずにとりあえず現場に行くことにした。
入り口付近に、警備員さんが数人ウロついている。どうやらホテル自体はクローズしているものの、広い敷地内にあるレストランやショップはまだ営業している所もあるらしい…!
私はダメ元で、「このホテルの中にある、奇妙な寺を見たい」と話しかけてみた。今更だけど、日本語のあの独特のニュアンスの「珍寺」って英語でなんて言うんだろう…本当に今更だけど…
そしたら、警備員さん、トランシーバーで連絡を取り、私のパスポートを確認すると、「案内するから入っていいよ」と言ってくれたのである。
まじか。まじですか…!!うわあああああ
言われた通りに敷地内を小走りしていくと、別の警備員さんが待機しており、私を連れて歩いてゆく。
そして…
ではここからややエロ閲覧注意?にしときましょう。↓
うん…?!?!
よく見ると…!
あらま
あらまあ
とても狭いスペースに、大変控えめに置かれるブツの数々。
…かわいいな。本当に控えめで可愛らしいこじんまりとした寺である。
なかよし
横に、これが祀られた経緯とか、いろいろ英語とタイ語で解説があります。面倒で全部は読まなかったけど、真面目な寺のようだ。
ホテルのクローズに伴い、どうやら撤去するのは憚られたので、大幅に数を減らしてコンパクトにしたらしい。期待していた強烈なインパクト!には欠けるが、「頑張って名残はあるよ〜」といった姿勢が見受けられる。
謎のカラフルなドレスが寺の横にかかっているよ。
警備員さんに、「他にはない?!これだけ?!」と何度もしつこく聞き、「ない」と言われたので、2017年3月現在では、これだけのようです。寂しい。
ぬぬぬぬ
でも、完全取り壊しも覚悟していたので、、警備員さんに聞いて少しでも見る事ができて本当に良かったよ。
栄枯盛衰、諸行無常、様々なものは移りゆく。
時間はとめどなく流れて行くし、次いつ行けるか、見られるかなんて、誰にもわからないのである。いつか、なんて永遠に来ないかもしれない。
皆さんも、頑張ればできる、会える、行ける、という事、人、場所には、思い立った時にぜひ実行してください。なんか日本語おかしいけどもういいわ。
<行き方>
地下鉄BTSプロンチット(Phloen Chit)駅から歩いて15分くらい。
<おまけ>
今回再びバンコクにやってきたのは、前回お会いしたタイ在住の日本人の方々に久々にお会いしたいのもあった。運良く、メタルのライブがあるということで観に行かせていただく。
日本人向けのお店が多く集まっているエリア。
本日はこちらのライブハウスにて。
この日はAnthemのコピーバンドで、女性ボーカルのバンド。いやあかっこいい!
いろいろお世話になりました。
今回の滞在は、トンカツを始め、寿司や味噌汁、焼きそばを久しぶりに食べて震えた。