【クチ】下ネタまみれのクチトンネル観光

カオダイ教のセレモニーを観た後は、クチトンネル観光へ。

これね…私12年前に一回行ったことがあり、入場料も高いし、12年前と大幅に変わっているとは思えないので、「入らないで外で遊んでちゃダメか?」と旅行会社の人に聞いたんだけど、「集団行動です。ダメです。」でした。

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まあいいか…と仕方なしに引き続き参加。

クチは、ベトナム戦争時代、アメリカ側についていた新政権ゴ・ディン・ディエムに反対し、南北統一を目指す「南ベトナム解放戦線」の総司令部があった場所。クチの街総出で協力し、地下に200〜250kmものトンネルを網の目のように張り巡らせゲリラ戦を展開、アメリカ軍を苦しめた不屈の精神の象徴でもあるトンネルが今も現存し、見ることができる。

200kmって…東京から私の実家行って戻って来るくらいあるわ。そんなに掘ったのか…

めちゃくちゃ有名な観光地なので、全くもってB級スポットではない。

レイジアゲインストザマシーンのCDジャケットになった、座禅を組んだまま自分に火を着けた僧侶も、この政権の仏教弾圧に対抗していたので、どんだけ皆に嫌われたダメダメな政権だったのだろうか…と思われる。

本日のツアーは、ベトナム人英語ガイドのLAN氏。すごく日本人顏のおっさんである。

このLAN氏、大変ユーモア溢れるベテラン臭が物凄い人であった。

ちゃんと名前の確認の際に、出身国を聞き、その国の言葉で挨拶をする心遣いは素晴らしい。しかしながら、東南アジア中で言われ続けている、あの、「こんにちは、ありがとう、味の素」というネタはいい加減に飽きた。味の素言わんでいいです。無理しないでください。何十年前から変わっていないのでしょうか。それこそベトナム戦争レベルなんじゃないですか。

朝の自己紹介の時に、バスのドライバーも紹介しており、

LAN「この人、元ベトナムアーミーでドライビングテクニック凄いよ、つーか実はぶっちゃけマフィアね。逆らったら殺されっから」

…朝っぱらから飛ばすなァと思っていたが、彼のトークは留まるところを知らず、その後も約30分テンションを維持したままに喋り倒す。真顔で突然ジョークを飛ばすので、気を抜いていると聞き逃す。

そして彼は、観光地での移動の時、20人程参加している我々のブループを、「マイファミリー!ヘイ!レッツゴー!フォローミー!!」と大声で呼ぶ。

少しだけトンネルの中を歩くというか、這いつくばって進む当時の体験ができる。

これは本当に道に迷う。閉塞感も凄い。かなーりふくよかな方やガタイのいい人は通れませんよ。ベトナムの男性は小柄な方が比較的多いので、その体型を上手く利用してると思う。

暗っ

こういうとても狭いトンネルの中を縦横無尽に駆け回り、アメリカと戦っていたクチの人達は本当に凄い。爆弾や枯葉剤を撒かれながらも、普段の生活を続けつつゲリラ戦するんですよ、すごくないですか。

アメリカ側は、このトンネルの存在は知っていたけれども、複雑すぎて攻略できなかったそうな。水攻め、手榴弾、毒ガス攻撃、全然効かないのである。

強すぎ。かっこええ。

また、アメリカはクチ攻略の為に犬を放った。賢い犬をやっつけるべく、こういう穴にチリなどの刺激が強くて鼻がおかしくなるような匂いのものを仕掛け、フラフラになった犬を捕獲。

LAN「アメリカの犬を沢山捕まえてBBQにしてやったぜ。BBQパーティができるくらいにな。フゥ〜ッ」

…本日アメリカ人参加してないですか。大丈夫ですか。

LAN「そういや日本も犬食べるよね?!」

私「…食べません。それ多分中国。」

世界の大国アメリカに勝ったった、という自信が、ベトナムの人々に満ち満ちています。

ジオラマで、クチゲリラの服装や男女の役割を解説してくれる。

LAN「女性兵士は、ライフルを持って戦っていた人もいたけど、主に病院でケガ人の手当てをしたり、ご飯作ったりしてたよ。あ、子供も作ってたよ。彼らはノーマニーだったけどハニーは持ってたよ

 

対アメリカ軍用のブービートラップのコーナーで、「これが一番悲惨なやつね!」と紹介していたもの。ドアに仕掛けるタイプ。

LAN「これに引っかかると、屈強なブラピみたいな、シルベスタ・スタローンみたいなアメリカ兵がレディボーイになるんだ。痛そうだろぉぅ?

参加者の男性達が「Oh…」と呻く。

…痛そうです。

 

当時の食料としてよく食べられていたらしい加工前のタピオカ。試食できる。サツマイモみたいでちょっと甘くて美味しい。

LAN「これが生えてる状態ね」

LAN「この部分は大きいね、アメリカンサイズだね。この部分はベトナムサイズ、そしてこれはカンボジアサイズだね。」

参加者男性「ユーロピアンは?!!」

LAN「このちょっと大きいやつかな。」

タピオカでも下ネタかよ

 

上記以外にも結構飛ばしまくってた。

出口付近で、クチトンネルの解説ビデオを皆で見る。

そしたらいきなりリモコンでブツッと切られ、

LAN「よし!15分経ったから終わり!皆ーー帰るよーーーー!」

最後まで見せないんかい

 

LAN氏のテンションは結局夕方まで衰えることなく終了。

以前来た時、私達のグループはとても真面目なガイドであった。

今回は新鮮さはなかったものの、まさかこんな結構真面目な施設で下ネタかましまくるベトナム人がいるとは思わなかったので、これはこれで面白かった。

まあでももうさすがに人生で来ることはないでしょう。

最早2回来た時点でちょっとおかしい。

 

クチトンネル

 

 

<おまけ>

とうとうベトナム3回目にして食べた。ホービンロン。ホビロンとも言う。アヒルの卵を孵化直前に茹でた珍味。グロくて避けていた。

しかし、クアラルンプールで一緒に遊んだJACKとRYOちゃんが、「アレ美味しい」と言っていたので、今回は絶対食べなくてはならない…!!と市場で2つ購入。なぜなら誰かと食べたいから。買った時の私はかなり怖い顔をしていたと思われる。

宿のスタッフのティエンちゃんともう1人の女の子(名前聞いてない)に、食べ方を教えてくれと頼み、3人で食す。

おまけですが下記の写真は閲覧注意です。↓↓

私は殻を剥き始めた時からううううおおおと唸り、ビビりすぎーーーと2人に笑われる。平然とスプーンですくって、塩や香草をまぶして食べる彼女たち。

ティエンちゃん「見ちゃだめですよ。見なければ美味しいから。」

…ほう…結構美味しい。見なければ。普通の卵がもっとタンパク質っぽくなったような味。でも、どうしても1人で1個は食べきれなくて、2人に沢山食べてもらった。

私「ベトナムの人は何故これを食べようと思ったんだい…?」

ティエンちゃん「小さい時から食べてるから考えたこともない」

 

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