カンポットを出て、シアヌークビルに行くことにした。
街のシンボル、ゴールデンライオン。
こちらは前回の記事でも少し触れましたが、カンボジア唯一のビーチリゾートで、近年急速に開発されている地域。
欧米人が対象であるビーチリゾートに試しに滞在してみるか、という気を起こしたのである。
うーーーーみーーーーー
海無し県埼玉出身としては、やはりテンションが上がる。
足を浸けてパシャパシャするだけでも心が安らぐよ
カニもいるよ 泳いでも楽しいよ
夕日も眩しいねえ
有名な主なビーチ。
<ビクトリアビーチ>
ちょっと中心部から離れてる
<セレンディピティビーチ>
地元民がワラワラ
ボール口で運ぶゲームみたいなのやってた
<オーチュティルビーチ>
そこそこ歩いた
<オートレスビーチ>
欧米の旅行者達が割と多い。結構落ち着いて静か。
他にも近くの島に行ったりダイビングしたりもできる。
近くにモルモットを飼ってる店があった
ここの子達かわいい
…そして3日経過し、思った。
つまんねえ
ビーチで海を眺めながら、本を読んだり日焼けをしたり、トロピカルジュースを飲みながらのんびりするというのは、私にはレベルが高すぎた。まだ子供なんですよ。お酒も美味しいと思わないしな。
宿にプールがあり、こちらも欧米人達が入っていたので、一体彼らはプールで何をしているんだろう…?と見つめていたが、スイ〜とちょっと泳ぎ、ぺちゃくちゃと喋り、水に浸かり、たまにお酒を飲んで、プールサイドに上がってフ〜ゥと一息ついていたりしている。…温泉みたいなものか?
かといって、パーリィな若者達のズンズン言うナイトクラブのテンションにもついていくのが難しく、じゃあもうお前どうしたいんだよ、という葛藤状態が続き、途中から、ひたすら貝殻を拾って海辺をうろつくというどうしようもない日々であった。
そして、集中力が切れたのか、孤独感と食のストレスがこの頃爆発しそうになり悶々としてもいた。
ぬるい海に首まで浸かりながら、
…マレーシアのイポーで、スタッフのウェイが見せてくれたクレヨンしんちゃんの「栄光のヤキニクロード」面白かったなァ、ヤキニクとかお寿司とか煮物食べたい、浜辺にいるカニ、味噌汁に入れたら美味しそうだなァ、そういや友達から春日部のイトーヨーカドーが「サトーココノカドー」のロゴになってるって連絡来てたな、ハッピとかチラシもちゃんと直ってるらしく凝ってる、「ミサエ ザ バーゲン」行きたいなァ、1日だけ春日部にワープしたいなァ、そしたらカツ丼食べたいな…あとアジの干物…ぬか漬け…と、どんどん思考があさっての方向に移ろいゆく。
※12歳まで埼玉の春日部市で育ちました
……そしてやっちまいました
旅行中は日本食は食べない、と思っていたのに…
炙りシメサバの握りを口に入れた瞬間、泣いた。
美味しい…おいしいいいい
うあああああん
約1ヶ月ぶりの日本食。たった1ヶ月だけども…
海外で、ふるさとの味というか、もう母国の味に出会えるだけでゾァァア〜っと体に電流が走る。
以前たった3週間弱日本を離れた時、高い日本料理屋の味噌ラーメンから離れられなくなったのを思い出した。
黒霧やいいちこもある。
スタッフに日本人のお兄さんがいて少し話した。
…日本人と話すの2週間ぶりである。もう日本人というだけで惚れそうになる。
シアヌークビルには日本人が80人程いるらしい。私全然会わないんですけど…
バックパッカーにあるまじき大枚をはたいたけども、悔いはない。
そしてカンボジアに入ってから、いくら気をつけても、何を食べても飲んでも1日に複数回お腹を下し、もう私の胃腸機能不全なんじゃないのかと心配し、疲弊しきっていたが、この夜、私の体は無事だった。何も起こらなかった。
海外の屋台のご飯とかお菓子とか好きだし、面白そうな食べ物なら、大丈夫と判断すれば割と食べていたけど、やはりどこへ行っても日本人なのだな…出汁と白米と日本製のお醤油。30ウン年生きて来た日本が体に染み付いている。
カンボジアでナマモノ食べても全然大丈夫でしたよ、ここおすすめです。
しかもちゃんと美味しい。
でも、もう暫くは食べないようにします。キリがない。
少し変わった所と言えば、ビクトリアビーチ近くに、「赤線地帯」、所謂置屋街があった。詳しくはいろいろシステムが店によって違うらしいので一括りにするのはアレなんでしょうけども。
宿の近くの飲み屋街を散歩していて、「……ん?」と違和感を感じて気がついた。
なぜバーやカフェの店員さん達こんなにスカート短いの…
なぜソファや椅子が道路に向いて…
ああ…なるほど。
横の階段は2階の部屋へと続いている。
白人男性とカンボジア人女性が何組か手を繋いで歩いていた。
姉さん達お仕事お疲れ様です。
バンコクでは日本人のおっさん多かったけど、ここシアヌークビルは欧米人のおっさんである。
バー・レストランとゲストハウスが一緒になっているとあるお店もあり、ギターとカホンで盛り上がっていたので寄ってみた。
ここにも2組、お姉さんとおっさんのカップルが座っていた。おっさんがアイスクリーム買ってあげてる。店員の女の子は、多分まだ中学生位なんだろうけども、ロングヘアーをかき上げ、妙に艶めかしく大人っぽい。幼い頃から暮らすこの周辺の店の事情を知っているのでしょうな。
古いロックで盛り上がる年齢層の高いおっさん達。とっても楽しそうだけど手拍子くらい。踊り出す人もいるが、ヨロヨロとシンドそうで曲の途中で座り込む。
ビール臭と加齢臭が香る、あんまり激しくない穏やかな南国の夜である。
皆さん歓迎してくださり、楽しく30分〜40分ほどいたが、独り言を呟く謎のカンボジア青年が道路を行ったり来たりしていたので、アイツやばいなと思い、早めに帰った。
これでカンボジアはおしまいです。
カンボジアに来る日本人の大半は、残念ながらベトナムとセットとか、アンコールワットだけとか、移動してもプノンペンまで足を運ぶ位らしい。
ラオスとの国境近くのカンピー地区には川イルカがいるし、今回は行かなかったけどもケップという自然豊かな山もある。
戦争終わってそんなに年数経ってないし、地域によっては地雷もまだ埋まってるし大変な国ですが、以前に比べてとても安全で、人々は笑顔で頑張っていらっしゃるので、ぜひいろいろなカンボジアの街へ行ってみてください。お腹には気をつけて。
<おまけ>
カンボジアではカード賭博ゲーム(?)が流行っているのか、そこらじゅうでやってるのを見かける。
明らかに仕事中だろうに…と思われる物売りのおばさん4人とか、日中の浜辺に七輪と串刺しのイカを放置して、腰をおろしてトランプしてる。
イカ痛むよソレ…
しょっ中落ちてるの見つけた。
コメントおじゃまします(^ω^)
これがカンボジアの炙りシメサバ…お腹も無事だったんですね(;;)
10年も後にはガラッと様変わりしていそうですね、いまだからこそのこの姿でしょうか。。
ミサエザバーゲンは大盛況で、人いっぱいでした笑
おおおお コメントありがとうございます!!お腹も無事に回復しまして、ベトナムで物凄い勢いでご飯を食べまくっております!ミサエザバーゲン行きたかった…