プノンペンは2泊で早々に出ることにいたしまして、そこから南にある「カンポット(Kampot)」という街に移動。
プノンペンからバスで約4時間、5ドル位。
街のど真ん中にドリアンの像がある。なぜ。
カンポットは、フランスの植民地時代、フランスの人々の避暑地として作られた街で、山や川など自然豊かで涼しく、欧米人、特にイギリス人に大人気らしい。どうやらあまり日本のガイドブックに載ってないそうで…日本人全く見かけず。
ゆったりして皆のんびりして優しい街。胡椒と塩が有名。
私がここへ来た理由は1つ。ずっと行きたかった憧れの廃墟へ行く為です。
「ボコール・ヒル・ステーション」(Bokor Hill Station)
カンポットから40kmの「ボコール国立公園」は自然豊かで美しく、その山頂に、1925年頃フランスが建てた大きなリゾート・カジノがある。二度の世界大戦で日本が奪取、その後は再びフランスが手中にするも、クメール・ルージュがこの地域を長年占拠し、最近になってようやくカンボジアのものになった。持ち主変わり過ぎで何度も遺棄され荒廃した、不運な廃墟である。
※細かい年数・経緯は運ちゃんが説明してくれるも、イマイチよくわからない部分もあるので大体こんな感じ
宿のスタッフさんに聞いたら、ツアーじゃなきゃ行けないってんで、急遽いろいろ見て回れる1日ツアーに参加。
ツアーの途中で立ち寄ってくれる小さい廃墟や教会も良い。
この教会とても良かった。
そしてとうとう到着!
おおおおお
…しかしながら、やはりツアーの悲しい所は集団行動である。
運ちゃん「はい!お昼ご飯食べて、ここ30分見たら次行くから!」
はあああぁぁぁ?!!!
えっ ちょっ たった30分とか…!そんな!!
あのボコール・ヒル・ステーションだよ?!ああたソレは短すぎる!!!
体調が優れないのもあったので、お昼ご飯は断り、ずっと建物の中にいた。
わかってない。全っ然わかってないわ。
綺麗…!!
以前はもっと赤かった様である。
中は家具とかそういったものはなく、空っぽ。
屋上にも上がれる。
残念な天気で雄大な景色が見えない。
雲がムクムク下から湧いてる…
まあコレはコレで良いか
一番好きなのはやはり晴れた日の廃墟。
正直…残念なのは、この場所どんどん観光地化している。建物の前には屋台が立ち並び、建物内は子供達が走り回り、彼氏が彼女のキメ顔写真を撮りまくり、アジアの観光客が集団で屋上ではしゃぎ…。何というか…「廃墟」なのに、かつては人々で賑わっていたけれど今は…というこの哀愁・雰囲気がブチ壊しである。いや、私が変な期待をし過ぎたのも良くないのだろうが、別にここでそのテンションやらんでも…と思う。
構図を決めて、人が写り込まないようにジリジリとカメラを構えて待ち続ける時間も長い。
よし、彼女のアヒル口写真終わったね!はい!どいていただいて…って今度はポーズ変えて斜め右から困り顔ショットかよ、いい加減にしろよォォォォ
というのが数え切れない。
セルフタイマー間に合わない。
そして、建物の一部でレンガを積んだりしていたので、もしかしたら大幅に回収工事とかするのかもしれません。
今の姿を見たいと思われるなら、早めに行っておいた方がいいですよ!!
遠くからでも目立つ。
<カンポットの宿>
The Magic Sponge
大変陽気なアメリカ人オーナー、ウィリアムさんが経営。私の名前速攻で覚えて毎回ちゃんと名前を呼んでくれるのがすごい。接客業の鑑である。
ドミトリー1泊6ドルに宿泊したけど、蚊帳もあってタオルも毎日替えてくれる。でもここ壁とかドアとかあんまりないのでほぼ外。エアコンないので湿気が辛い人は辛い。
朝ご飯(有料)すごく美味しい。
<おまけ>
カンボジア内を移動するのに使っていた「キャピトルツアー」という会社のバスは、中々安くて重宝していた。ただ、移動中ずっとカンボジアのカラオケ映像みたいなのを大音量で流し続ける。
しかも昔のレーザーの時のような内容。