6月29日、西安から洛陽に移動。
目的は、洛陽の近くにある「登封」という所に、少林武術の発祥の寺があり、それ目当てにやってきたのである。
「嵩山少林風景区」という世界遺産なので有名観光地でございます。
三国志好きの皆様申し訳ありません。
本来は大変早起きをして向かう場所らしいが寝坊し、眠い…と唸りながら到着。
おお!
ゴミ箱すらかっこいいよ
完全に観光地。中国人わんさか。
入場料100元(約1800円)。寺なのに。
ったく、これだから世界遺さn
※ちなみに、”少林寺拳法”というのは日本発祥で、少林武術とはまた違うらしい。
ここもまた、入り口から、演舞場、少林寺等々の各種見所までkm単位で離れている。遠すぎる。
学校
ここで男の子達は、実際に勉強したり少林武術の修行をしたりしている。
校庭発見。広いな。そして後ろに見える大自然が雄大。
こちらが演舞場。毎日6回、各回30分の少林寺の演武を見ることができる。
敷地内の鐘担当の少年?もいい体しとる
もう完全に舞台がそれ用に出来上がっている。観光客向けの照明、客席。
イベントの司会・解説を務める顔がテッカテカの女性
終始喋り続けていたが、中国語全然わからないので正直うざい。
始まった!
照明のせいでサーモグラフィーになってる
おおお 体しなやか!
わあ!
ここまでくると気持ち悪いよ!
どうなってんのそれ!
華麗に飛ぶ少年
ショーみたいな演武の次は
デコルテ部分に気を溜め…(イメージ)
そこへ槍を持った少年達登場
さっき気を溜めた部分に槍の先端を当て、気合でグイッと槍を曲げる
いやあああ痛そう
今度はお腹に気を溜めて…(イメージ)
お腹だけで槍の先端に乗る。それを回す。トリックじゃないよアピール。
腹筋すごそうだなこの子…!
他にも、頭で鉄の長いプレートをへし折ったり、針に気をコーティングさせて(イメージ)それを投げ、プラスチックの板を貫通させて風船を割るという、少年漫画の修行を目の前で実演されているようなコーナー。
必見!
とても楽しかった。いいですね。少年達が一生懸命華麗な技をガンガン繰り出すのを見ると、心が洗われるような気分になりますな。
音楽と照明と技のコンビネーションで、”ものすごい肉体派ジャ⚪️ーズ”みたいな演武。
ブロードウェイで演武披露したりもしてるらしいよ。すごいよ。
実際にトレーニングしたい人はここで学べます
ここから更に700m位歩くと「少林寺」がある
中国の爽やか少年達と写真撮った。私の胡散臭さがすごいな。
シャッターを押してもらう分際で、恐れ入りつついつも思うのだが、皆後ろにめっちゃ人写っててもいいもんかね…?全然知らない人バッチリ写ってるよ。そしてせっかく「少林寺」の前で撮ってるのに看板入れなきゃ、ここどこの写真がわからないんじゃ…?こういうこと旅行に来てから数え切れない。
この少林寺には、一番奥に「千仏殿」があり、
床が長年の修行でボッコボコである。
写真わかりにくいけど実物本当にすごい
少林寺歴代の僧の皆さんのお墓が沢山建っている「塔林」
更に、同じチケットで 初祖庵と達磨洞にも行けるのだが
少林寺から更に1km、1.8kmと離れているばかりか、山の上に行かねばならず、途中で力尽きた。登山じゃん。サンダルでヘラヘラ来る所じゃないわ。
大自然が観れて素敵な道中なので、体力がある人は是非観てください。
帰り道、往路で見た校庭では、スパーリングや剣をブン回す演武の練習をやっていた。謎のヘルメット(ラグビーっぽい)のを被った集団もいて過激。さすが少林寺。部活が野球とかじゃない。
余談だけども少し前、友人達と好きなタイプの話になった時、私は”「誰も知らない」の映画に出ていた頃の柳楽優弥くんの顔が人生で見た中で一番のドストライク”と言った所、「アウトだ」「やばいな」「お前いくつだよ」「その頃の柳楽優弥くんて14歳だろ」「中学生て」と散々酷評された。一方で、画像を見て「こんな、完全に漫画に出てきそうな男の子いるのか」と別の意味で感心している友人もいた。あ、気持ち悪いとか、そういう批評・コメントはおやめください。
頑張っている若い男の子を見ると、カワイイなぁと思う。見守りたくなる。親戚のおばさんの気分と言いますか。現実は、私の歳の近い親戚は殆ど誰も結婚しておらず、親戚のおばさんにはまだなれていない。皆頑張ってくれ。
少年達の勇姿が素敵なところ。演武はかっこよくてテンション爆上がりしますし、爽やかな彼らを見ると忘れていた大切な何かを思い出せそうな気持ちになれます。
ぜひ行ってください。
<洛陽からの日帰りの行き方>
今回は日帰りで洛陽⇄登封をやったので、その方法を簡単に。
洛陽にはバスターミナルが2つある。地図上だと左の西側バスターミナルで少林寺行きのバスに乗れる。
バスターミナルに行くと客引きすごい。しかもぼったくってくる。最初はおばちゃんに「少林寺入り口まで片道40元」て言われた。たっかいわソレと日本語で言って断る。最近中国も物価が上がってるので相場は若干不明だが、大体片道20元〜25元とか位なら妥当なんじゃないかな…と予想。最終的に売り場に辿り着く前に、兄ちゃんに25元で少林寺の入り口まで!と言われて手を打った。
バスの中は中国人しかおらず、少林寺の入り口で降ろされたのも私だけであった。通常は個人で行く場合、洛陽→登封バスターミナル→(更に8路バスで45分)→少林寺入り口というルートになるという話も聞く。もう正確な情報がなかったのでここは体当たりで。
帰りは、寺の入り口付近で「ルオヤンー ルオヤンー(洛陽)」と連呼していた人に値段を聞き、20元だったのでそのまま乗った。
洛陽から日帰りするのが結構普通の様だが、敢えて登封に1泊してのんびりするのもアリかと思うよ。
<おまけ>
強靭な肉体や、物を強くするアピールは少林武術でよく見かける。
かなり昔、両親と旅行で台湾に行った際、ツアーあるあるで漢方のお土産屋に連れて行かれた。そこで突然「少林武術の達人」だという男が出てきて、目の前でキャラメルを練り、釘のような形にして、ホアアーーという声と共に竹に突き刺す、というパフォーマンスを無理矢理見せられた。凄いーーー!と興奮したが、後で、唐突すぎる、少林武術に何の意味があったのか、あそこは漢方屋ではないのか、と親と話し合った記憶がある。
ちなみにその店で、1万円近くする謎の白い大きい壺に入った塗り薬を売りつけられたのだが、かなり肌荒れが酷い時に顔に塗った所、立ち所に治ってしまった。恐ろしいよ中国4,000年の歴史。