4月18日夜、ホーチミンを出発し、バンコク乗り継ぎの飛行機でミャンマーの「マンダレー」という都市へ移動。この旅6カ国目です。
初空港泊。事前に「寝床の取り合いになるから頑張れ」と応援してもらい、ドンムアン空港に着いた途端にダッシュ、ベンチの奪取成功。周辺には私と同じように空港に泊まる人がゴロゴロ寝ていた。
ファッションホームレス、と友人に言われる。確かに。
ミャンマーは他の東南アジアの国と異なり、軍事政権が崩壊して民主化が始まったばかりの為、まだまだ厳しい制約が多い。陸路で国境を超えるのは基本的にタイしかできない。どういうルートで行こうかしらと旅行当初からずっと悩んでおりました。
※法律がここ最近いろいろ変わり、ビザランを防止する為に、2016年より日本人はタイへの陸路での入国は年に2回までと定められている。一回もう私はマレーシアからやっているので、今年はあと1回。いっそのこと飛行機で行くか、ということで、ミャンマーへは飛んだ。
マンダレーの空港に降り立ち、おお、ここがミャンマーか…と感慨に耽る。
およそ10年前、私は旅行関係の仕事をしており、ミャンマーも取り扱っていた。その頃はビザが厳しい大変な国というイメージがあった。大使館に行っても入り口で全部荷物取り上げられるし。でも今はインターネットでビザが取れる時代になったのだなあ、来やすくなっていいなあ…と思う。
そして恐ろしいことに、この国、ほぼ皆超絶いい人なのである。
そこまで多くの観光客がいなかった状態からわずか数年、スレてない…!!
心からの笑顔で、街へ行くのはこのバスですよ!とカウンターで呼び込みをかけ、荷物を運んでくれる。金額もカウンターにドーンと書いてある。
明朗会計です!
空港からマンダレー中心部までのシャトルバス4,000チャット(400円弱)。所要1時間。自分のホテルを言えばその前まで送ってくれる。
ホーチミンの宿で出会った男性は、以前ミャンマーのヤンゴンで仕事をしてらしたことがあるそうで、いろいろ聞いたのだが、
「タクシー乗ろうと思って、運転手に言われた金額めっちゃ値切ってたら、『それが相場だから、かわいそうだからやめろ』と周りにいた人達が止めてきたことがあった。」
とのこと。
…ふっかけてこない…!!物を買うにも普通に定価を言われる。なんて旅行しやすいんでしょうか。東南アジア各地でふっかけられ、ボラれ続けてスレた旅行者たちは皆感動するという。
宿に荷物を置き外に出ると、バイタクの人達がジャンプしながら通りの反対側で手を振り、「どこいくのーーーー?!」と聞いてくる。
「今日はもう夕方だからその辺をフラフラしようと思ってる」と言ったら、「夕日が綺麗な所へ行こう」と口説き文句のようなセリフで営業される。ここから片道30分、往復10,000チャット(900円くらい)。
アマラブラにあるウーベイン橋。
ちょっと高いし遠いけど…せっかくだから行ってみることに。
ごっちゃごっちゃしてる。犬やら牛やらがそこかしこを跋扈し、結構カオスな場所である。
周辺は飲食店や露店が大量に立ち並ぶ。あのミャンマーの男性達が皆巻いてる腰巻みたいなやつ(ロンジー)欲しいな。絶対日本帰ったら着ないけどな。
あそこに見えるのがウーベイン橋(U Bein bridge)。全て木造で、しかも結構木が細くて、ひ弱ですが…こんなに人歩いて大丈夫なのかい…?
結構揺れる。スマホ落下させてる若者がいた。気の毒に…
おおお…綺麗だ…
大きなエーヤワディー川がとても美しい。船も出ている。
アヒルやカモが大量に。
雰囲気がとても良い。
水草や枯れた木も良い…
「写真を撮って欲しい」とお願いしようとしたら、「アナタの写真撮っていいか?」と勘違いし、快くポーズを決めてキメ顔をくれたお兄さんたち。…ありがとうね。
いいねえ…とても綺麗だねえ…と橋をゆっくり歩きながら夕日を眺めていたら、ふと少し向こうに、異様な存在感を放つ城が見える。
こんな田舎な風景の中に突如現れる「城」というのは、地方の高速道路沿いにあるラブホを彷彿とさせる。
まさかこんな所にラブホなんかあるわけ…と思いながらも、とても気になるので行ってみた。
ここは一体…?
…おおう、小さいパゴダだった…!!
神聖な場所でした。
そりゃそうだわな、ごめんなさい。
ところで、結構怖いんだが
「壁が色褪せてきた時に塗り変えたら、像にもかなりペンキが付いちゃったけど、面倒だからそのままにした」感がすごい。
これなんか、「もういっそ全部壁と同じ色でよくね?」と塗られてる。
一気にB級感が出るな…
内部も妙な雰囲気。誰もいなかった。
ウーベイン橋はとても有名な観光名所なので、行かれた際には是非、この遠目には一見ラブホっぽい、白い城のパゴダにもお立ち寄りください。楽しいよ。
<おまけ>
ミャンマーのお菓子事情。
バンコクでヒロくんと夜な夜なアイスやお菓子を食べて以降、私は”夜にお菓子を食べる”という悪癖がついてしまった。特に日本で、台風の為にポテトチップスが製造中止になる騒ぎが起こっていると知ってからというもの、ホーチミンでは皆で飲み食いに勤しみ、ポテトチップスを常に携帯している。やばい。
マンダレーの宿の目の前にある雑貨店に夜入ったら、なんと日本に8年住んでいたというミャンマー人の女性が出てきて、日本語でいろいろ教えてくれた。
コレ美味しそう、と私がスナックを指すと、「それミャンマーのお菓子だから微妙!」と一蹴。ミャンマーには、タイやベトナムから輸入しているお菓子がとても多い。「ミャンマー産のお菓子はどれもあんまり美味しくない。」
そうなんですね…
でも、一番の彼女のオススメはミャンマーのポテトチップス。小と大袋があり、20円〜50円。「うすぎり」を食べた後に是非「厚切り」を食べて!とのこと。辛いのもある。
ご覧ください、この素朴なパッケージ。純粋な、美味しいポテトチップスです。余計なフレーバーは付いておりませんよ。
デブまっしぐらだ…どうしよう…