私がバンコクにて居候している友人、バンコク在住のCさんは、謎多き女性で人脈も大変幅広い。その1つにプロレス界隈のお知り合いが多くいらっしゃる。
今回なんとそのツテで、プロレスラーの「ディック 東郷さん」を交えたお食事会に参加し、東郷さんの試合も2日連続で観戦できることとなった。
私は…大変恐縮であるが、全くもって日本のプロレス業界に関しての知識がない。生でプロレス見たのは、4年前メキシコの”ルチャ・リブレ”のみという、ただのミーハーであった。良い奴と悪い奴がいる、攻撃は基本避けない、位のルールの知識しかなく、技の名前すらロクに知らないのだが、それでも全然大丈夫とのことで…
日本人には有名な、「ビエンチャン」という料理店がお食事会の会場。中央に舞台がある。
ここはカオスであった。
バンコクにあるのにラオスの首都の名前が付いており、舞台上では伝統舞踊が演奏されているのに後ろのスクリーンにはX JAPANのライブ映像が流れ、そのYou Tubeを操作しているのが、ギタリストの巨漢の息子である。
タイの姉さんとヒース氏の絶妙なコラボ
タイでは本当にとってもX JAPANが人気なのですな。
そんな中、ディック東郷さんの誕生日が近いとのことで、タイ式のお祝いが行われ、「チップを挟め」と暗に訴えまくる巨大な花の台が運ばれてくる。Cさん手作りのタルトも登場し、場は大変和やかな雰囲気である。
東郷さんはとても腰の低い優しいお方であった。何かトークをしようと、緊張のあまりプロレスのマスクのことを「お面」と言い放つアホな私にも優しく対応してくださいましたよ。手刀で鎖骨折られても文句言えない位の失言。
また、後ろの席にいた別のグループの日本人男性にも声をかけられ、握手をして写真を撮っていた。…有名人なのだね…と、メタルバンドのボーカルで私と同様プロレス知識皆無のHさん(バンコク在住・駐妻)とこそこそ話していた。
東郷さん、動物とかファンシーな小物とか大好きですよ。ふわふわのリスのキーホルダー欲しそうにしてたよ。そして韓流ドラマにハマってますよ。ソムタムが辛すぎて沢山は食べられないみたいで、そっと申し訳なさそうに残してたからね。かわいい。
試合は1日目はエカマイのGATEWEY、2日目はトンローのPridi Banomyong Instituteが会場であった。Cさんのコネで、1日目、我々グループ10名はリングの1・2列目の席をゲット。
これディック東郷選手!
メインなので一番最後の試合に悪役で登場。
「おおーーー!ディック東郷ーーー!!」と皆で喜んで叫んだ次の瞬間、東郷選手は、ゴングが鳴る前に、相手をいきなり不意打ちでブッ飛ばして場外乱闘おっぱじめた。ちゃんとヒール。卑怯!!( ´ ▽ ` )ノ
ファンサービスで、我々の座っているゾーンに突っ込んできてくれている。ガシャーンと椅子が乱れ散り、ふおおおおぉう、と逃げる我々。
すぐ目の前で、先日一緒に楽しくご飯食べてた人が、極悪な顔して人をブン殴っている。
爽やかイケメンの佐々木大地選手を、ボッコボコに殴る蹴る東郷選手。
Hさん(駐妻)「やめてええぇ 昨日はただのファンシーおじさんやったのに!!」
ど素人の全然詳しくない私が見ても、東郷選手が今回ダントツで動きが良いと言いますか、場数が違うと言いますか、プロですな!!すごい!と思った。
そして、リングに上がった時に、ファンが投げるこの紙テープ。
ファーッ
華やかで素敵だと思っていたら、2日目の試合前、Hさん(駐妻)が、皆で東郷さんに投げよう!と買ってきてくれた。Cさんは過去にこの紙テープを散々作っていたとのことで、3人で芯を抜いたり爪楊枝に輪ゴム付けて巻き直したりと細々と作業。
気がつけば、ディック東郷さんを応援する「バンコク東郷会」なる会が結成されていた。ヤ⚪️ザみたいな名前である。
そして2日目、この日も6人で試合観戦に赴き、全員3つずつ紙テープを握りしめる。誰も今まで投げたことのない状況という、今思えば中々のチャレンジャー。
Cさん「こうやって持って、テープ本体を投げた1秒後に、残りも全部離すのよ」
ほほう…
皆でブツブツ言いながらテープを投げるイメトレをしていると、東郷選手、なんと2試合目で登場。
えええええええええと皆で立ち上がり、デヤァッと紙テープを投げる。
ピュルピュル…
私はあんまり綺麗に投げられませんでした。要練習。
いやあ難しいなあと思った瞬間、
本日もいきなり場外乱闘コース。
バッカーン
ひいいいいい
だから不意打ちはやめて
カメラを構えられないから
やめろおおぉ 香港!!(この相手香港出身の選手)
2日目もキレッキレの東郷選手。
ベシッ
おおおお
かっけえええ
2日間見て思ったのですが、プロレスは、知り合いは勿論ですが、特徴のある選手や、1日目に見た選手が登場するとテンション上がる。
Hさん(駐妻)「あの人、くりぃむしちゅーの有田に似てへん?」
…!!!
その後我々は、勝手にあだ名を付けたり、様々なヤジや声援を好き勝手に送り始めた。
※ファンの方々すみません
有田
(本名デイヴ。でも結局「ありたーーー!ありたぁああ!」と皆で叫んでた。)
大槻ケンヂ
(後で聞いたらマサ高梨選手というお名前。因みにCさんは筋少の大ファンである)
骨
(逆光後ろ向きの人。ズボンに漢字で”骨”って書いてあった。シンガポール人。ドクター・ゴア選手)
ヒゲ
(確かインド系タイ人。シーワム選手)
2日目に東郷さんと組んでいたヒゲは、残念ながら動きがあまりよろしくなく、やられっぱなしであった。
Cさん「仕事しろーーーヒゲーーー!!!」
※後で新人さんと判明
出ました!!プロレスといえばコレ!
鬼畜の象徴、
パイプ椅子!!!
よりにもよって今日は有田が!
Hさん(駐妻)「ああああありたあああぁ」
そこへ骨が場外からリングに這い上がり応戦
べこっ
※連写機能めっちゃ使った。
女子の試合はえげつない。
女は女に容赦なし。
この可愛らしい里歩選手
ズバッ
ドッコーン
おおおおう
Sさん(仕事でしょっ中バンコクに来るやり手のビジネスマン)が、隣で実況中継してくれる。
Sさん「おおー出ました!ロメロスペシャル!」
ロメ…?
Sさん「吊り天井固めです」
ほう…詳しいですね…
Sさん「いえいえ、僕は一般男性が普通に知ってる程度の知識しかありませんよ」
世の男性方にとっては、皆この位は常識なのでしょうか
オレンジ…東郷選手
ピンク…里歩選手
黄色…骨
緑…ヒゲ
水色…有田
青…ジェイソン・リー選手(有名人)
いやあとっても楽しかった。想像以上に楽しかった。
特にヒールの選手って、東郷選手も含め大変魅力的。
極悪人ヅラ。
「オマエ。ブッ⚪️してやんよ」
ゲバババババ
わっふー
試合後は、一緒にご飯食べてた優しい”東郷さん”に戻ってた。
また東京で試合やる時はぜひ見に行きたいと思います!
ありがとうございました!!
<おまけ>
2日目の最初、タイのアイドルが前座で登場。
!?
せめて口パクの練習してからライブに出ましょうな。
ファンの人々