バンコク到着の翌日、ボロい宿を脱出する策を練りながら、とにかくまずは地図をゲットしないと始まらない、ということで地図探し。
なんでこんなにRPGみたいな状況になっているのか。バンコクって世界有数の観光地で大都会で、マニアとかいる位皆大好きで楽しい街のはずなのに、なんでこんなに初歩的なことで苦労しているのか。
その後ようやくバンコクの地図を手にいれた私は急に強気になり、なんでこんなにバンコク広いんだよ、宿ボロすぎ、電車が西の方全く走ってないってどういうことだよ、バス多すぎで意味わからん、なんで500番台までルートがあるんだよ、しかもバスマップもないのにどうやって見分けるんだよ、もうわけわかんねえよと心の中で悪態をつきまくっておりました。
バンコクの西、カオサン付近に来てから、市内を歩き回り、バスに乗ったり電車に乗ったりして必死に街に慣れようとしている内に気が付けば2日経過。
これではいかんと、とりあえず、すぐ行けるシリラート病院の博物館に行った。
こちらは有名なのでもうアレですが、「死体博物館」として有名な、シリラート病院に併設された博物館。連続殺人&5人の遺体を食べたという凶悪犯、「シーウィー」のミイラがあることも有名。シーウィーに会いに行ってみよう!
チャオプラヤ川を渡し舟で渡ります。現在片道4バーツ(15円くらい)。
ブルーの文字が書いてあるのがシリラート病院。
運転のおじさんがちゃんとセーラー服。
あっという間に到着。
最近は日本人が多いのでしょう、日本語の看板がある。
衝撃の事実が発覚。
「写真撮影禁止」
なんですって…?!?!
以前は、ミイラコーナーは撮影OKだったのに…重要な研究機関でありながら、私みたいなんが多くて迷惑をかけていることもあったのだろう、観光地としてしっかりお金を取り、開き直ることにした様である。
まあ、ネット上には正式に取材した凄まじい写真が沢山ありますので、興味がある方はそちらをご覧くださいまし。
という訳で、ここからはもうざっくりと文章と私の拙いイラストでお送りいたします。そのため、閲覧注意はございません。
5つの博物館があり、3つ見たいなら200バーツ(700~800円)、5つ全部なら300バーツ(1000円くらい)のチケットを買う。結構高いな…
私は3つコース…法医学博物館(シーウィーがいる)、解剖学博物館、寄生虫博物館を見てまいりました。
最初に入ったのは解剖学博物館で、入り口には早速人体を縦にスライスした標本。学生さんやカップル、欧米人の観光客の方がチラホラ…
ここには、人体の骸骨標本の部屋と、内臓の血管標本、奇形の子供のホルマリン漬けが大量に保管されていた。
特に双頭の子達が見ていて辛い。ケースの前には玩具や折り鶴が置いてあることもあった。数が夥しく、見ていて物凄く疲れる…普通に生きられる元気な体に生まれかわっているといいな…
建物自体は大変年季が入っており、歴史を感じさせる。かっこいい。
※別棟にあるので
歴代の政治家(?)や、軍隊の偉い人(?)らしき人達の全身骨格標本とかもあった。こういうのこうして取っておくのもタイならでは。
そして次は急に近代的な建物に…
法医学博物館。交通事故や銃で撃たれると人体の骨はどの位損傷するのか等、解説付きで骨が展示されている。マジで交通事故とか気を付けようと思う…
シーウィーに会えました。生きてる時の写真も見たけど、前歯なくてアホっぽいな。
他にもレイプ殺人の犯人やらがミイラにされて立ったまま晒し者にされていた。ちゃんと体が固定されてなくて、鼻がガラスケースの前面にくっついちゃってて大変マヌケな感じになっている者もいる。
そして、臓器のホルマリン漬け等々にだんだん慣れてきた頃、寄生虫博物館に入るとそこに…
※寿司の絵が特にひどい
「さしみ」
!?
どうやら、生魚を食べると感染する系の話を軸に、東南アジアにいる様々な寄生虫を紹介している。
やめろ。これでは日本の刺身や寿司が悪いみたいじゃんか。
日本のように繊細にちゃんと処理しないと危ないって話なのに、これでは全世界の人が誤解するわ。
食物連鎖の絵やジオラマ、謎の短編コメディ映画と共に寄生虫の紹介は続く。テンションが全然わからん。
足が象のようになってしまう象皮病や男性のアレが物凄く肥大してしまう病気等もあり、そのブツが展示されていた。寄生虫怖すぎ。
げっそりしつつも腑に落ちないままに観覧終了。
出口の所にいきなり狭いカウンターカフェがある。絶対無理矢理作ったなコレ。
そして…なんとグッズまで開発して販売しているのである。
クマって…「シリラート病院」て書いてあるよ…これ買う人いるのか…
チャオプラヤ川の両側共に、現在は綺麗に開発されて今風のオシャレゾーンになっています。
<おまけ>
先日ご逝去された、タイ国民に大人気だったプミポン国王の壁の絵。
イケメン