【香港】ライブハウス Hidden Agendaと香港音楽の闇

香港でもライブハウス面白そうなのあるかしら、と探して突撃したいと思います。しかしながら、調べてみると全然、ない。クラブばっかり。

うそおおお

こんなカオスな香港で、ライブハウスがないなんて、何がどうなっているのかい?

どうやら、唯一のロック等をやっている”ライブハウス”と呼ばれるものが中心地から離れている倉庫街にある「Hidden Agenda」

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このライブハウスは海外からの有名アーティストも沢山ライブしているよう。私の検索力でネットで見る限りだと、日本のアーティストでは、アイドルを始め、Man with a MissionINORANさんがやっていたりと結構すごい。

なんと2017年5月、イギリスのバンドとアメリカのバンドがライブを行っている際にガサ入れが入り、アーティストやオーナー、ライブハウス関係者が逮捕されるという事件が起こっている。2ヶ月前やんけ…

どうやらお上があんまりロックな音楽やバンドサウンドを好ましく思っていないらしく、「倉庫街でライブハウス活動やっちゃダメだろ」と、結構イチャモンな感じで摘発を受けたという説が有力。意外だ…香港て自由なイメージあったのに。

Hidden AgendaのHPはなぜか表示されないし、Facebookも特に事件以降1つしかイベント情報を発信していないので、営業してるんかどうかもイマイチ不明。でもまあ行ってみよう。

駅から歩いて10分弱。場所がわかりにくいと聞いていたが、目の前を黒いTシャツ、黒いパーカの若い兄ちゃん2人組が歩いている。ずんずんライブハウス方向に向かうので付いて行く。バンドキッズのカルチャーって、こういう時に便利だ。ライブ好きあるあるだと思うが、駅付いて行く人っぽい人に付いていけば会場に何となく辿り着ける。わくわく。

ここが…?

若い兄ちゃん達がたむろしている。…黒い若者集団、パーカを頭まで被った兄ちゃん、NYの裏路地やブラックエンジェルスな雰囲気が漂っている。

どうしよう…と思っていたら、

柵が開き、奥に…!

あった!

ああ、これは確かにちょっとわかりにくい。

入り口で、「ハロー、今日のイベントは何ですか?」と聞くと

「香港ヒップホップのイベントだよ!!」

ひッ…ヒップホップ…!!orz

「…バンド演奏はない?」

「ない。」

そうかぁ…

いや、ヒップホップどうこうってのはないんですけども、詳しくないのと、広東語で家族への愛や友情を歌われたり、何かをディスったりしても全然わからん。英語でも1回聞いたくらいでは意味がわからん。(すごく偏ったフワッとしたイメージ)

中国よ、もっとバンド演奏やれよ…!!!

私はギャンギャンしたバンド演奏が聴きたいのだよ〜…

全然当たらないなあ…今回引きが悪いなあ…

香港のインディーズバンドとか見たかったんだけどなぁ…

はるばるやってきたので、写真だけでも撮らせてもらうことにした。

舞台は大きくてすごく良い。

聴いていっても良かったんだけど、夜8時半の時点でまだイベントが始まっておらず、宿が相部屋なのであんまり遅くなると迷惑なんでね…何よりヒップホッパーの皆さんの雰囲気に押されてね…

おおおおおおお

あ、マンウィズ!

ガルネリウスだ!

NOCTURNAL BLOODLUST

THE USEDもやったようだ

すごいいい

中はとても広く、休憩スペースもしっかりあってスタイリッシュ、THE ライブハウスである。倉庫街の奥にこっそりある、というロケーションもライブハウスっぽい。舞台も素敵。

かっこいいなあ

PA席

入り口にサマソニや日本のアーティストのツアー広告。MUCCとANTHEM人気なのかな〜

スタッフさん曰く、日本のサマソニは香港の人達に人気で沢山観に行くらしい。

帰り道、日本って、音楽をやる環境は欧米に比べるとなかなか難しいが、アジアの中では大変恵まれている方なんではないかと考えていた。

都会はスタジオ代高いし、ライブのノルマも大変だけど、それでもライブハウスなんてすっごく沢山ある。防音設備とか、場所によるけどまあしっかりしてるし、特にやってはいけない音楽なんてない。ましてや逮捕されるなんてこと余程違法なことやらないと有り得ない。

このライブハウス、ドキュメンタリー映画もあるらしいので、興味のある方は観てみると良いかも。私も日本帰ったら見ようと思う。

Hidden Agenda 、これからも香港の音楽界の為に頑張ってください!!

<行き方>

メトロ最寄り「觀塘」駅から歩いて約10分。倉庫街の真ん中にあり、入り口はページ中の写真のように一見わかりにくい。

中は普通の業務用の倉庫である。奥に小さく入り口が見えます!

<おまけ>

Hidden Agendaから思った以上に早く帰ってきてしまったので、夜景を観に行った。

これが100万ドルの夜景か…

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