【北京】日本人ご家族にパラサイトした1日

中国の首都、北京。

せっかく来たのだから、宇宙からも見えるあの壁を見に行こう。

スポンサーリンク

駅に着き、目的のバスを探す。

こんな案内があったのだが…

877番バスどこよ。

それっぽい中国人観光客にこっそり付いて行くと、どうやらそれっぽいバス乗り場に着いた。

しかし。バス全然来ない。そして、すぐ横にある919番バスに中国人達が行列を成している。でも、このバスは万里の長城へ行かないというのである。

え…どういうことよ…?と困っていると、

日本語が聞こえる。家族の会話である。

そして、女性の方が、「日本人ですか?」と話しかけてくれた。

Hさんご一家。旦那さんが3ヶ月程中国に仕事で来てらっしゃり、奥さんと息子のSくん(7歳)が、週末弾丸で遊びに来たらしい。

旦那さんは椎名桔平似のハンサム、奥さんは細く色白で綺麗なお顔立ちの美人、Sくんは明るく全く人見知りしない子でチョロチョロ動き回り、中国人達を和ませている。

今日は万里の長城見に来たのに、列車がなぜか出ておらず、仕方なくこのバスに乗るルートに来た。なのにまたもやバスが全然来ない。旦那さんが少し中国語ができる方なのだが、919番がなぜ万里の長城に行かないのか詳細まではわからない。そして、横にたむろっているタクシーの運ちゃん達が、英語で4人で400元でどうだ!と連呼し、めちゃくちゃしつこい。

運ちゃんを振り切り、暫くその辺の中国人青年に聞いてみたり、バスを待ったりしたが、全然詳細がわからぬまま、最終的に…タクシーに乗ることになった。往復で1人100元か、まあでもせっかくのご縁ですし、タクシーシェアさせて貰おうかな!

ということで、Hさんご一家+私という謎の構成でタクシーに乗り、万里の長城を目指す。

そしたら。

「私たち、時間ないので今日何とかして行く予定だったから、お金結構ですよ」

えええええええ

いやいやいやいや

私お金払わなかったら、久々の家族水入らずの旅行を邪魔しにきた、小汚い無職の30過ぎの女ですよ。

えっ 自分で書いてて思ったけど最悪だな。

 

目的地に近付くにつれ、窓から見える風景が変わる。

おお…中国っぽい山。なんだか日本の山と違う!!

万里の長城に到着。

 

そして

「連日の悪天候の為、6/21〜24は入場不可」

なあああああああ

これか…これか!これが原因で列車もバスも来なかったのか!!とHさんご一家と悶絶する。

ちょっ タクシーーーーー!言って!入れないなら最初に言って!

何も言わずにここまで連れてくるんじゃねえええええ

絶対知ってただろ!バス乗り場の近くにいたんだからな!

英語ちょっと喋れるじゃんかああああ

…ここまで来て、一体どうしろと。

運「駐車場で写真撮るといいよ」

遠いわ。

……

まあ。そこそこ見える。

紫のTシャツはタクシー運転手である。

因みに日本でパーマをかけてきたので、帽子を被ると、今の私は背が低く足が短い出来損ないの松田優作みたいな感じです。

 

このAAひさびさ。

 

ふと、車やバスが山の奥へ入っていくのを見かけ、試しに山道を奥へ5分程行ってみると

長城の出口が。

ここの方がもっと見えるじゃん。お土産物屋さんもあるじゃん。

入れなかった人たちが記念撮影をしている。

「なんで最初からこっちに連れてこないのよ〜」と奥さん。

このタクシーの運ちゃんは、終始胡散臭さが拭えない雰囲気を持つ、残念なタイプの人であった。

後から考えたら別に特別ボッタクリだったわけではない。

旦那さんは「…登りたかったなあ」と仰っていた。キングダム好きらしい。

という訳で、入れませんでした。

 

お昼ご飯を食べたいと言うと、「北京ダックは北京で食べると高いよ」と運ちゃんに言われ、じゃあ食べられるレストランに連れてってと旦那さんがお願いしてくれた。

少し山奥の謎の知り合いの店っぽいお土産屋に連れて行かれ、試食の北京ダックを食べさせられ、店のおばちゃんに、持ち帰り用の北京ダックを勧められるという、カオスな状況になった。

そうじゃねえ、お昼ごはんだっつっt

その後、2軒隣の怪しいレストランに案内され、回るテーブルの中華を食べた。…いつぶりだろうか…?

北京ダックはなかったが美味しい

私の上部にあったファンの動きが怖かった

せっかく遠出したし、ということで、「明の十三陵」にも立ち寄ることにした。

ところで。私は全く何も調べてないので、何のアレなのか、よくわかっておりません。

道中にあった謎のトンネル。

覗きに行ったSくん(青いTシャツ)が別世界へ引きずり込まれそうであったので、慌てて後を追う。トンネルの反対側がブロックで塞がれていて怖い。犬鳴村ですか。

地下宮殿を見てきた

涼しい!

この棺はレプリカでオリジナルではない。

結局イマイチ謎のままに観光終了

 

最後は旦那さんオススメの景山公園へ

ここは良いですよ〜紫禁城が一望できる

おおおおおお

ラストエンペラーが脳内再生される。

夕日を狙う三脚族で溢れかえっている。

 

Hさんご一家とお別れ。

結局、往復のバス代とお昼ご飯代として、焼け石に水のたった30元をお渡しするという、もうただのたかりと化した1日であった。

賑やかでとても楽しかったです。本当にありがとうございます。

特にSくんは、私を嫌ったりせず、沢山話しかけくれて凄く嬉しかった。

家族旅行を邪魔して申し訳ありません。

「また中国で会おうね!」とSくんに言われる。

中国で会うの面倒くさいから、東京で会おうね。

 

<おまけ>

この記事の1日前の出来事。前回の記事のChina Houseを見た後、北京に移動。

中国で列車の切符を買ったことがない為に超ウロウロ迷い、ようやくそれっぽい所に辿り着いたりしていると、

「May I help you?」

天からのメシアの声

中国人の「マーク」(イングリッシュネーム持ち)であった。席なしで北京に行く同じ列車だったので、一緒に北京へ行くことに。

マークは気さくな20代半ばの青年で、列車の中で手品をしたりしてくれる。

その為、最大時速350kmを誇る新幹線のスピード感を楽しむ余裕はなく、一生懸命英語を聞いている内に北京に着いてしまった。

その後、マークは私に中国のしゃぶしゃぶをご馳走してくれた。

マーク。カチューシャが謎の余裕を感じさせる。お気に入りの服はMUJIとユニクロ。

お会計もスマホでピッとやってしまっている。

後で聞いたら、マークは今夜の便でドイツのベルリンへ語学留学(2週間)する予定らしい。

えええええええええ

すごいですよ…本当に…普通、2週間とはいえ、自分がこれから知らない国に勉強しに行く数時間前に、外国人の面倒見てご飯奢る余裕なんかないだろ。

マークは…中国では超エリートなんだろうな…

なんか、人にお世話になってばっかりです。本当にありがとうございます。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です