【コルカタ】カーリー寺院との縁の無さ インド旅行の終わり

コルカタの大きい見所の1つ、「カーリー寺院」

ここは、毎日午前中、何頭もの生きたヤギを生贄にして、首をブッた切り、女神カーリーに捧げるというイベントで大変有名である。

もう有名すぎて珍スポットじゃない。

なんて恐ろしい…と思いつつも、これは…とりあえず見に行かねば…と思っていた。内部は写真撮影禁止。

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ところで、このカーリーという女神様とは。

有名なシヴァ神の奥さんの女神、「パールヴァティー」が怒りまくってトランスフォームした最終形態である。小さいシンプルなフリーザ様みたいな感じね。めっちゃ強い戦の神。首には生首のネックレス、生き血をすするのが大好きなので、それを祀っているカーリー寺院では、毎日ヤギの首が落とされるのである。

(出典:mindhack2ch.com)

戦に勝ち、狂喜乱舞するカーリーのせいで大地がブッ壊れ始め、これはいかんと奥さんを止めるべく、シヴァ神が大地に寝転んで踏まれ、「ハッ」と我に返って目を覚ます。

この舌出してるのは、「あ、やっちゃった!ごめん⭐️私ってば⭐️」というノリだそうです。踏まれている人はかの有名なシヴァ神です。

パールバティー自体はいつもはとても優しく、素敵な奥さん・お母さん像として人気がある。でもカーリーも特に一部の人々に熱狂的な人気がある。

ヒンドゥーの神様は皆人間臭すぎて笑える。おちゃめ!

ちなみに私が長めに滞在していたバラナシは、インド最大の宗教都市であります。シヴァ神の好物が大麻草だったり、お祭りの際には大麻をお供え物や飲用として使用する文化もあるので、それで他の都市よりもマリファナが簡単に手に入るのかしら…まあ…それ目当ての日本人も多く滞在する。

有名なメインガートの目の前の「ゴードウリャー交差点」では、「バングラッシー」という”政府公認”の有名なマリファナ入りラッシーがある。軽いものからストロングまで濃さがいろいろ。すっごい不味そう。一番強いのだと、意識無くなって戻ってこれないという話も聞くので、試す際は自己責任で。

カーリー寺院外観

話が逸れたが、以前記述した通り、コルカタには2回行ったのであるが、2回とも朝到着の予定が、列車が遅れて午前中に寺に行くことができなかった。

ダメ元で突撃。昼の12時頃。

入り口でおじさんに、「バッグは持ち込んでOKだけど、靴は脱いで」と言われて近くの店に預ける。そして、「お清め!」とペットボトルに入った水を差し出され、手を洗うよう言われる。

「コレ、ガンジス川の水持ってきたヤツだよ!」

…宗教的には清められたのかもしれませんが、物理的には逆に汚れています。

中は大量の人々で溢れかえっていた。

「ヤギの首切るやつ、もう終わったよね?」と聞いたら、「今日は終わっちゃったねぇ」とおじさんが言い、首切った後のヤギ達が運ばれるスペースには連れてってくれた。

そこでは何人もの人が「ふぅー」と一息ついており、彼らの前には、加工が終わってカレー用位になった、一口大のヤギ肉が並んでいた。

ちょっと…美味しそうじゃないか…

仕方なく10ルピーでハイビスカスを買い、お参りだけでもしようと列に並ぶ。

かなりの行列でディズニーランドばりに結構待つ。100ルピー払うと「VIP用ゲート」を使うことができ、ファストパスの如く、すぐお参りできるシステムになっている。

私は一般用の列に並び、「2時間待つよ?」と言われてビビるも、結局30分程でお参りできた。

狭い部屋の中に花や供物を持ったインド人達が殺到し、ギュウギュウ詰めの中、流れ作業のごとく女神様にお参りする。多少お布施を渡したが、「500ルピー払って!」と冗談なのかよくわからんことを司祭だかなんだかに言われ、額に赤いものをベチャッと乱暴に付けられ、オロオロしている内に次の人がお参りしようと割り込み、そのまま勢いで外にペッと押し出された。

とある家族が、首に綺麗な花輪をかけた小さく可愛らしいツヤッツヤの子ヤギを連れていた。

供物。この子ヤギは明日の朝までの命である。

なんだったんだ一体…と思いながら、恐ろしく汚くなった足の裏を拭いて終了。

コルカタメトロのコイン

「…ヤギの首切るの…ちょっと見たかったな…」と、コルカタにやや長く滞在している日本人の男の子に言ったら、

「そんなに首切るの見たいなら、その辺の肉屋でたまに切ってるの見れるよ」

と言われた。

そんなもんですか…。

<カーリー寺院>

これで今回のインド旅終了です。

約1か月。デリーやアグラはもう行かないにしても、もっと西にあるラジャスターン州や、北のダージリン、ラダック、ダラムサラ、マナリ等は行きたかった。ビザは60日あったので、行こうと思えば行けた。

でも、正直もう体力と気力の限界でありました。

連日続くカレーの応酬。私はカレーもビラニも大好きです。チャパティもナンもご飯も、マンゴージュースも好きです。

でもね、もう飽きた。さすがに。

お菓子食べようとポテトチップスを買いに行っても、5種類中3種類がカレー味。マサラ。チョコは貴重なのか高い&すぐ溶ける。

フルーツ系ジュースは、マンゴー以外殆ど見かけない。南インドではオレンジ、ブドウジュースは見かけたのに…マンゴーに飽きたら、コーラか7UP、たまにレモンスカッシュしかない。

コルカタ空港 恐ろしく綺麗で別世界である。

バックパッカー用の宿は、綺麗な所もあるけれど、お湯が出ないはデフォルト、エアコン付きの部屋は貴重。整備されてないガタガタの道、舞い上がる土埃、つーかバラナシ牛の💩ばっかり、押し寄せるインド人、ちょいちょいボラれる買い物。タカるハエ、大量の蚊、デング熱やマラリアに怯える日々、雨季のインドはいろいろ大変であった。

でも、とても楽しかった。さすがインド。出るときは「もう沢山だわ…疲れたわ…」と思っていたが、今少しもう「あれ…?寂しい…?」と思ってますからね。きっといつかまた来ることでしょう。

<おまけ>

インド映画を最後に締めくくりで鑑賞。

コルカタの映画館「Paradise Cinema」

「TOILET」という映画。

1階席は60ルピー(100円位)。激安!!2階席は見やすいらしく110ルピー。

始まる前に、インド国旗が画面にバーンと表示され、一斉に立ち上がるインド人達。国歌が流れ、皆さんテンション爆上がりで熱唱。歌い終わったら「うあああおおおお」と拳を振り上げ盛り上がり、席に着く。

この日は独立記念日だったしね。

映画本編が始まると、「うおおおーートイレットォォーーー!!」とタイトルを絶叫する人多数。

この時点でもう笑いが止まらないのだが、ヒロインが出た瞬間に「ピューー」「ヒューウゥ」と口笛を鳴らし、ロマンチックなシーンでもひやかしの笛が飛ぶ。

ストーリーのあちこちで爆笑の渦、大騒ぎである。インドで映画を見ると、映画本編よりも人々の反応が面白いとよく聞きますが、アレ本当。

ぜひインド行ったら映画鑑賞してください。

ヒンドゥー語で字幕無しでも、何となくストーリーわかるし。

今回の映画はちょびっとだけダンスがあったよ。

<コルカタの宿の注意>

1度目のコルカタでは有名な日本人宿サンタナに泊まり、2回目はその日の深夜に、インドを出る飛行機を取っていたので、宿は荷物を置かせてもらう&シャワー浴びる&Wifi使う為だけに使用。

部屋によると想いますが…ここは監獄であった。そして、恐ろしくカビ臭い。

私は、正直こんな所で絶対寝たくない。インドで泊まってきた中で最高レベルであった。壁に大量の落書き。

うなされそうだよ!

吹いた。書いたのどこのラッパーだよ。

トイレとシャワーは外にあるのだが電気が点かず、夜は暗闇で怖すぎて使えない…便器どこよ…

綺麗じゃなくても全然大丈夫!という方はどうぞ。

この宿は老舗で有名で、サダルストリート付近であったが、この辺は話しかけてくるインド人達が「マジで全員詐欺師だ」という位の悪評が高いのでお気をつけください。

コルカタは大都市なので宿の値段がとにかく高い。綺麗な所泊まりたかったら、ある程度覚悟してお金払わないと辛いですよ〜

※有名な日本人宿サンタナは無難だと思います!

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